真面目に地の文すんのかと思ったがそんなことはなかったぜ! by勇者君
29話目です。テスト前の息抜き投稿。
「い、意外と距離あったなおい…」
ほらもう一息!見えて来たよ!
高い壁!重厚な扉!色黒なオッサン!
「フファッ!?ちょ…不意打ち卑怯…ふふっ!」
「ほらなんかツボってんじゃねーか!」
「おお!?お前さん、確かユウトって言ったか!どうした血相変えて!?」
「が、ガイさんその!ああっとえと…!!」
「…っくふ、ふふふふっ!」
「と、とりあえずお前ら落ち着け!」
そうだよ、ちゃんと落ち着いて話さないと。
〔半分はお前のせいだろ…〕
フヒヒ、サーセンwww
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「で、何があった?」
詰所・リターンズなう。僕はまた除け者なのかな?
「あの『悪魔』とかいうのを目撃したんです。聞いた話と姿がよく似ていたんでたぶんあってると思うんですけど。」
「何!?お前らよく無事だったなぁ。」
「さすがにあんな話を聞いてたら用心しますし、無茶なんかしませんよ。様子だけ見て帰ってきました。」
「そこまで用心できるならなぜあの森に入ったのか小一時間ほど問い詰めたいところなんだがなぁ。」
「あ、いやそのローザに伝えるの忘れてて…。」
「ん?そっちの嬢ちゃんか?ローザってのは?」
「あ、はい私です。ローザ=エクストと申します。」
「おー、やっぱりエクスト商会の娘さんか!」
「え、なんで私を?」
「いやなに、うちの親父が嬢ちゃんの親父さんと仲がいいらしくてな。その関係で少々知ってただけだ。」
「お父さんと…?もしかしてクランベルさんですか?」
「そうだ。ガイ=クランベルという。エクスト商会には俺もたびたび世話になってる。」
「い、いつもありがとうございますっ!」
やっぱり商会の御令嬢ともなると人脈あるんだね~。
それと比べて勇者君ェ…
〔うるせぇ。〕
「まあ、話をもどそうか。一応聞いておくが、見たのは体長2メイ程、四足で前足に膜のようなものがついた魔獣であってるか?」
「はい。間違いなく。」
「何とかその魔獣の体の一部と思われるものも回収してきました。」
「何?すぐ逃げて来たんじゃないのか?」
「うまいこととれる位置にあったんです。これです。どうぞ。」
「うむ。大事な資料として扱わせてもらう。これに対する報酬だが…」
「あ、クランベルさん、ユウト君にお金貸してるらしいですね?」
「ああ、確かに貸したは貸したが…」
「そこから天引きしといてください。」
「おい!?」
さすがローザちゃん、なんでも利用してくスタイル。
「お?ユウトには別に返さなくていいと言っといたはずだが…?」
「こういう貸し借りがあると後で面倒なことになったりしますから。」
「そうか、ならこれと借金帳消しでいいか?」
「ええ!?いいんですかそんなに!?」
「いいんだ。どうせ返してもらう予定のなかった金だし、それにこれの対価として十分見合うだろう?」
「えっと…それならいいんですけど…」
「ユウト君よかったね!ようやく借金完済だよ!」
「それをハイテンションで言われてどう反応しろと?」
笑えばいいんじゃない?
〔うるせぇ!〕
「あーお前さんたち?仲がいいのは別にいいが、調子に乗って危ない真似するなよ?」
「あ、はい。」
「もちろんです!」
〔ユウト…お前さんの相方だが、少々暴走しかねないぞ?うまくブレーキかけてやれよ?〕
〔…わかってます。〕
「? ユウト君何話してるの?」
「いや、なんでもない。」
「おう、男と男の話し合いだ。」
「なにそれ?」
たまにはこういうのもあるって。男には女に隠しときたいことの一つや二つはあるもんだよ。
〔そうなの?〕
そういうもんさ。
〔ふーん。じゃあいいや。〕
「よし、これからどうする?」
「どうって、依頼の成功報酬貰いにギルド行こうよ。」
「そだな。」
「それとユウト君の武器作ってもらいに行こう。いい鍛冶屋さん知ってるんだ。」
「ああ、打根だったか。まあ物は試しか。」
依頼を終えた帰り道、町の中を流れる川に、傾いた日の光がきらきらと反射する。向かう先は川の北側、冒険者ギルド。二人は十年来の友人のように仲睦まじく道を歩む。そして、それを見る僕は思うのだ。
――――ああ、空気だな。と。
「自分で雰囲気作って自分でぶち壊すか。」
それが僕なのだよ勇者君!!
来週はテスト真っ只中なんでお休みします。次回更新は6/14or6/15です。




