おしえて!ローザちゃん!(魔法・理論編 上)
24話目です。三週間ぶりですな。反省しとります。m(__)m
あと、書かなかった反動なのか今回まさかの3000字を超えております。いつも1000~1500くらいなんで2~3倍くらいの分量でございます。これで上なんて題名についてるんでお分かりかとは思いますが、書ききれなかったんですよね。それではどうぞ。
「体感的な事って教えるの難しいんだよ!」
前話冒頭より5分後、ついにローザちゃんが匙を投げました。まる。
「まるじゃねえ。死活問題だって言ってたのはお前だろうが。」
アハハハハハハハハ!!もうやってらんないね!!
「うるせぇ!笑うな!」
「あ!そうだ!」
…何?
「体感的な事なんだし実際にやって覚えればいいんじゃない!?」
「実際にやってできないんだからどうしようもないだろ。」
あ、そっか。
「あ?」
あ、いやだからね?勇者君。何度か暴発させて覚えればいいんじゃないの?って。
「あ。」
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はい。あれから40分後。見事体得しました~。あの25分ってなんだったんだろうね?
「う…」
「結局実際にやるのはこっちに丸投げだしな。」
「ホントにごめん。」
まあまあ、体得したって言ってもまだサンダーボルトしか使えないし、あとは理論のお勉強でしょ?そっちは大丈夫なんだよね?
「今度こそ任せといて!!」
「…本当に大丈夫なのか?」
「もちろん!!じゃあまずは訓練場で端折った各属性の特性からね。」
あ、今は件の図書館にいます。へ?受付?そんなものはなかったんや。
「最初は順番に火から。基本属性の中では一番攻撃的だね。威力も範囲も大きなものが多いよ。身体強化の魔法もパワーなら基本属性の中で一番だし。ただ、防御と回復の魔法についてはいまいちだよ。」
「各属性ごとに回復だの身体強化だのと言った魔法があるのか?」
「え?そうだけど?」
あーとローザちゃんローザちゃん?勇者君の世界は基本魔法なんてなかったし、フィクションとかだと身体強化とか回復は属性ついてない事の方が多いんだ。
「…無属性でしか打てないってこと?不便だね。」
えー…とちょっと違うんだけど…まあそれで良いや。
「?」
「まあ気にすんな。気になったとこは質問するから。」
「そう?じゃあ次行っていいかな?」
「あ、まった。防御と回復がいまいちってどういう風にいまいちなんだ?」
「両方とも全体的な効果が低いの。防御は割と簡単に破られるし、回復も簡単な止血くらいしかできない。あとは解毒位は出来るかな?」
「なるほどな。属性によって向き不向きがあるわけだ。」
「そういうこと。あと、言い忘れてたけど火属性は水属性と打ち消しあうからね?」
「打ち消す?」
「属性の相性によって魔法はお互いに打ち消しあったり、衝突したりするの。」
「何がどう違うんだ?それ?」
具体的には周りへの影響とぶつかった魔法のその後だね。『打ち消し』だと周りへの被害は少ないけどぶつかった魔法はより強い方が強い分だけ残る。逆に『衝突』だと周りに被害が及ぶし、強い魔法でも衝突すれば派手な爆発だけ残して消えてしまうんだ。
「もっとも、各属性ごとに『打ち消し』が起きるのは1属性しかないから、そこまで気にするべきものでも無いけどね。」
「火と水で起きるってことは、基本属性だとあとは風と土で起きるのか?」
「そういうこと。応用属性だと爆と氷、雷と霧で起きるよ。無属性だけは特殊で、どの属性とも衝突を起こすからね。」
「なるほど。なら俺は霧に注意すればいいのか。」
「そうだけど、霧は直接的な攻撃手段がほとんど無いから雷に関しては他の属性ほど注意しなくてもいいかもね。」
もっともそれで足元すくわれたら元も子もないけどね~
「わかってるよ。」
「それじゃあ続きと行こうか。風は基本的にオールマイティーで何でもこなすけど、ここぞというときに火力が足りないんだよね。ただその分スピードと持久力はかなり高いから持久戦になるとちょっと厄介かも。」
「風と言われると身体強化とか強そうなイメージがあるんだが、それはどうなんだ?」
「パワーは火に劣るけど、それ以外は基本属性1だよ。扱いやすさは全属性でも1,2を争うかな。」
「…さっきっからなんで基本属性だけで比べてるんだ?」
「応用属性は基本と比べると消費する魔力量が多いから単純比較できないの。そのぶん応用属性の保有者は保有魔力量も多いし。」
そのぶん応用属性は尖った効果が出るんだよね。勇者君の雷もかなりピーキーだからね。
「お、おう。」
「続けるよー。土と水は防御と回復よりで単純な回復は水が、部位欠損の修復は土が、単純な防御は土が、対応の早さは水がそれぞれ抜きんでてるかな。」
「部位欠損というと…やっぱりアレか?腕がもげたりとか…」
「うん。それ。」
「それ治るのか…」
「うん。生えるよ。にょきって。」
「そう…か。」
「そうそう、私基本属性は土だけ使えないから部位欠損は勘弁してね。」
「さらりと怖いこと言うなよ…。ていうか他は使えるのか。」
「うん。私の属性は火、風と水。そこからの応用の爆、霧、無も少しなら使える。」
「そうか、割と攻撃的なんだな。」
「お父さんに言われて磨いてたのは回復位だから、攻撃はそこまで得意でもないけどね。さあ!こっから応用属性だよ!」
「うっし、じゃあ雷から頼む。」
「OK!雷はかなり攻撃一辺倒で、回復はマッサージ的なのと心肺蘇生しかできないんだって。」
「うわ、なにそれ。」
「その分攻撃力は火属性のより高くなるよ。さっきも見てたけど、サンダーボルトが暴発とかちょっと信じられないんだけど。」
「確かにすげーよな。あれ。森の中で遭遇したオオカミみたいのも一発だったし。」
「森の中でオオカミ?もしかしてそいつ一匹だけだった?」
「へ?そうだけど…?」
「そいつロンリーウルフだよ!Eランク魔獣の!」
「Eランク…魔獣?」
冒険者と同じく魔獣もランク分けされてるんよ~。F~Sで区分けされてて、それぞれ同じランクの冒険者がパーティを組んで普通に倒せるくらいの目安らしいよ。FはEランク冒険者でもソロ討伐できるくらいのものらしいね。ペップとかがFだよ。
「ロンリーウルフは個体の強さではDランク並みだけど、一匹だけで行動する性質があるからEランク指定なんだよね。魔法の火力自体は十分だと思うけど、よく倒せたね。結構速いでしょ?あいつ。」
「まあ俺陸部だし、足の速さには自信あるよ?」
「陸部?」
陸上競技部の略ね?同じ距離を走って誰が一番早いかとか競うんだ。
「へえ。そんなのがあるんだ。雷は身体強化使うとスピードが極端に上がるから相性いいかもね。」
「なるほど。」
「話を戻すよ。爆は一瞬勝負の魔法で、身体強化も攻撃も一瞬しか効果が表れないの。回復も即効性が強いけどそれを持続させられないし、防御に至っては使うことすらできないの。」
「その分攻撃力が高い…とかか?」
「そういうこと。火力はさすがに雷ほどではないけど、範囲はなかなか優秀だよ。」
「ほんとに応用は尖ってるな。」
「でしょ?霧なんか防御どころか身体強化も出来ないのよ?ただ範囲の面ではどの属性より優秀だから搦め手で使うとなかなかに厄介なの。複数人をいっぺんに回復出来るのは霧だけなんだよ。」
「あとは毒を撒いたり、周囲の地形を把握したりか?」
「!!! 確かに周囲の地形とか把握できそう!!今度やってみよう!」
「へ?」
なんか新しい魔法のヒント与えちゃったみたいだね。
「…まあいいか。」
「で、氷!水と地面の防御性能をいいとこどりした感じ。回復はそんなでもないかな。水、地面と比べると攻撃力が上がってるけど、身体強化がほとんどできないよ。それから無属性はやっぱり特殊でなんかしらの指向性を待たせるとその方向へ大きな働きをするの。つまり大抵何でもできるって事。代わりに消費魔力が他の応用と比べてもバカみたいに多いけどね。」
「なるほど、大体分かった。つまり俺はアタッカーになればいいわけだ。」
「そういうこと。頼りにしてるんだから♪」
中衛型なローザちゃんと前衛の勇者君か。確かによさげだけどさ、なんか防御ゆるくない?
「そんならあれだな。」
「あれ?」
やられる前にやる…倍返しだ!!ってか?
「そうだな。火力は正義!!」
「…何に対しての倍返しなのかな?」
火力ぶっぱこそ究極にして至高、最強の戦術だと思うんです。




