図書館に行ってみよう(下)
第15話です。あけましておめでとうございます。この小説も書き始めて早3ヶ月。PV数もようやく1000を超えました。これからも精進していく所存でございますので今後とも『ツッコミ勇者とボケる地の文』を宜しく御願い致します。m(__)m
「…その本、少し古いですよ?」
何時の間にか後ろに女の子がいた。……誰?
〔いや知らんがな。〕
「その本は8年ほど前のものなので5年前に出た『九属性論』が載ってないいんですよ。雷属性が載ってないのはそういうわけです。」
「えっと…君は?」
「ローザって言います。ローザ=エクスト。私も前にその本読んで、読み終わった後に古いのだって気づいたことがあってね…。その時の自分とかぶって見えちゃったから声をかけさせてもらったんですけど…お邪魔でした?」
フムフム。笑顔の可愛い素敵な子じゃないですか。苗字があるってことは貴族の子かもよ?
「いっいえ!そんなことないです!助かりました。」
「そうですか!それならよかったです!その本の最新版ならちゃんと『九属性論』について解説してるんで、そっちを読んでみてください。」
「ありがとうございます。ところで…『九属性論』ってなんですか?」
あっバカっ
「ご存じないのですか?五年前にかなり騒ぎになったんですけど…」
「あっいやっそのええと、最近田舎から出てきたばかりでそういう世情に疎くて…ハハハ…」
「そうなんですか?それじゃあしょうがないんですかね…?」
完っ全に疑われてるじゃない!もっと慎重に行動できないの君!?
「え、えっと『九属性論』って言うのは5年前に発表された属性魔法に関する論文です。今まで人間に扱えるとされてきた4属性を基本属性として、その組み合わせでさらに5属性ができるとしたものです。雷属性は火と土の応用属性です。」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
「カガリ=フォーマードって言うこの町に住んでる冒険者の方が作った論文なんですよ?」
…ん?
「この町に…ですか?」
「はい!『九霊の魔法使い』って呼ばれてる凄腕のSランク冒険者なんですよ!九霊って言うのはカガリさんの使う魔法の属性が九つすべてで、しかもそれをバランスよく、かつ相手の弱点を見極めて瞬時に使い分ける高い技量からついた二つ名なんです!さらにさらに!それだけじゃなくて魔法使いでありながら剣も使えて接近戦までこなせる凄い人なんです!それからそれからっ!あの伝説的な…」
「あーっと…よく知ってるんだね…」
「当然ですっ!!私、あの人に憧れて冒険者になったんですから!!」
…この子は自分の好きな事になると周りを見失うタイプだね。僕もそれに近いからちょっと気持ち分かるかも。
「へぇ。君も冒険者なんだ。」
「君もってことはあなたもですか。」
「あ、はい。そうです。さっき登録してきたばっかですけどね。悠翔・蓮見と言います。」
「さっき?ってことはユウト君がポルトさん達が言ってた『黒髪のいけ好かないガキ』なのかな?」
「…ポルトさんって?…察し付くけど…。」
「ボウズでCランクの冒険者さんです。エマさんに色目使いやがっただのどうのこうの言ってましたよ。」
「ああ…やっぱり睨んでいる人達か…。」
やっぱり睨んでいる人達か。
「あの人達はガラ悪いですけど正々堂々が大好きな人達ですから、何か仕掛けてくるとしたら正面からだと思うんで、あまり警戒しなくても大丈夫だと思いますよ?話が分からない人たちでもないんで。」
「そ、そうなんですか…ちょっと意外ですね…」
「この街に初めて来た人は大体そう言うんですよ。ところであの…冒険者…なんですよね?」
「ん?はい、そうですけど…?」
「私の依頼を受けてもらえませんか!?」
「えっ…?」
これはちょっと驚きの展開だね…次話に続く…っ!
悠翔〔また思い出したように仕事しやがって…〕
地の文「だって今回出番が少なかったしさー」
ローザ「?」
4/6 『・』を『…』に置き変えました。
4/26 会話文同士の間を1行、会話文と地の文の間を2行開けました。




