森の悪魔
記念すべき(?)10話目です。あと、ようやく累計PV500達成しました。これが早いのか遅いのかは知らないです。
「悪魔…か…」
あの後、協力してくれた礼という形で勇者君は正式に街に入れることになりました。「1日誰も来なけりゃ俺が入れてやるつもりだったけどな!」とはおっさんの弁。
「いや俺の話聞いてくれる?ちょっとくらい相談にのってくれたっていいだろう?」
ごめんごめん。で、勇者君が気にしてるのはあの冒険者の話かな?
「ああ。」
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治療を終えた冒険者たち。その中の一人が代表して話をすることになっていた。勇者君もその場には居合わせていた。
「悪魔だっ…!あんな化け物には初めて遭った!」
「お前さんらがそこまでこっぴどくやられるほどの奴なんかこのあたりじゃ聞いたことないぞ?もっと詳しく話してくれ。」
話をしたおっさん曰く、彼らはこのあたりでもトップクラスの実力を持つBランク冒険者――――冒険者ギルドでは冒険者たちをS~Eの6段階に分け、区別しているらしい。――――なんだとか。ぶっちゃけどんくらい強いのかいまいちわからんね。
〔知らねーけどさ、俺たちには関係ないんじゃないか?〕
そんなことはないと思うよ?こんなタイミングで何か起きている以上、無関係だと思う方がまずいと思うけど。
〔確かにすごいタイミングだけどさぁ…〕
それに、君が最初の頃に言ったことをもう忘れたのかな?まずは情報収集だよ?
〔そんなこと言ったっけ…〕
勇者君とじゃれてる間に冒険者の人が落ち着いたようだ。
「それじゃあギメル。その悪魔とやらに遭った状況と、そいつの特徴を教えてくれ。」
「ああ、アイツは俺たちが森の中の調査に出てから2刻後くらいに襲ってきたんだ。丁度日が天辺まで登ったころだと思う。突然日が陰ったと思ったら真上にアイツがいたんだ。上から襲われて、他の奴らの無事を確かめようとしたら、ケイラがアイツに踏まれてたんだ…!アイツはっ…!俺たちが見てる前でっ!ケイラをそのまま喰いやがったんだ…!ケイラはまだ生きてたのに…!アイツを殺そうとも思ったさ。だができなかった!アイツは恐ろしく強かった…!他の奴らが俺を抑えてくれてなきゃあ、今頃全員アイツに喰われていただろう…。その後何とかしてアイツを撒いてここまで逃げてきたんだ…。大きさは2メイ位、四足で前の足には膜がついていて翼のようになっていた。あんな奴聞いたこともない。」
勇者君勇者君。1刻は日の出から日の入りまでを6等分した内の1つ分だから約2時間、1メイは約1メートルで相違ないよ。
〔…さんきゅ。〕
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…で、そのあともう夜になってたから金を持ってない勇者君におっさんが好意で金を貸してくれて(おっさんは返さなくていいって言ってたけど)、おっさん紹介の元、こうして宿に泊まっているんだよね?
「そこまで言わなくてもいいよ…。それで、その悪魔とかいうやつ、どう思う?」
どう…とは?
「俺に関係あるかどうか。」
知らん。
「いや知らんって…。」
だってあれだけの話で勇者君との繋がりなんてわかる方が可笑しくない?
「確かにそりゃそうだ。」
それに、勇者君との繋がりがあったって偶然魔法が使える程度でしかない君がどうこう出来る様な相手じゃないだろう?
「それもそうだな…。」
ほらほら、疲れも溜まってるんだし、とっとと寝ちゃえば?明日からやるべき事だってあるだろう?
「そうだな…そうすっか。」
こうして勇者君は異世界3日目にしてようやくまともな場所で寝るのでしたー。
「なんかお前がいて初めて良かったと思ったわ…」
それちょっと酷くない!?
地の文「僕割と色んなとこで助けたよね!?…ってもう寝てるし…。」
12/1表現を訂正しました
前:このあたりでも1,2を争う強さを持つ
後:このあたりでもトップクラスの実力を持つ
4/6 『・』を『…』に置き変えました
4/26 会話文同士の間を1行、会話文と地の文の間を2行開けました。




