やっぱりなんかあるらしいよ?
8話目です。火曜日からテストなのに何やってんだろう俺…
「だっっっっっっれも来ねぇっ!!!」
あ~現在時刻…はわからないけど日没直前。町の前にたどり着いたのは日が南中する前だったのにね。
「まあそらそうだな。こんな時にこの町からいなくなる奴はいても、この町に来るような物好きはいないだろう。」
件のおっさん――――名前はガイとかいうそうだ――――が勇者君の叫びに答える。なんか気になることも言ってるけどね。
「こんな時って、何かあったんですか?」
「ああ、しばらく前から、お前さんが通ってきた森から矢鱈とたくさんの魔獣が出て来るようになってな。ここ二、三日くらいはめっきり出てこないんだが、森に調査へ向かった冒険者たちも何組か戻ってきてなくてな。」
ほうほう、勇者君が魔獣に襲われなかったのと関係がありそうだね。
「そ、そうだったんですか。」
「お前さん、この森を抜けてきたんだろう?何か変わったこととか、変だったこととか無かったか?」
「そう言われましても…」
魔獣魔獣!1匹しか出会わなかったでしょ!
「あっそっそだ!道中で1回、それも1匹しか魔獣に会わなかったんです!」
「そいつは幸運なことだが…やっぱり何かあるんだろうな…」
…ん?誰か森から出てきたぞ?
「へ?あっ!ほんとだ!」
「ん?何がだ?」
「あっいやそのほら!もっ森から誰か出てきましたよっ!」
いい感じに慌ててるね勇者君。しかし、なんだあれ?
〔なんかあったのか?〕
小声で聞いてくる勇者君。確かに聞こえるけどさ…まあこの際だしいいか。
僕の目が節穴でなければ、彼ら、すごくぼろぼろだけど?
「なっ!?」
「おいおい!あいつらぼろぼろじゃねえか!」
おっさんも気付いたみたいだね。
「坊主!町入ってすぐ右の詰所に行って応援を読んできてくれ!」
「へ!?うわっと。」
おっさんが何か投げ渡してきたね。それがギルドカードとかいうのじゃないの?
「え?ガイさんこれって?」
「俺のギルドカードだ!それがあれば町にも入れるし、詰所の連中も動いてくれるはずだ!」
「わ、わかりましたっ!」
そういって一目散に走りだす勇者君。ホントに疲れはどこ行っちゃったんだろうね。
…それはそうと、非常事態とはいえ勇者君を町に入れてもよかったのか?
悠翔「そういやおまえ目とかあるのか!?」
地の文「ツッコミが遅いよ勇者君…」
4/6 『・』を『…』に置き変えました
4/26 会話文同士の間を1行、会話文と地の文の間を2行開けました。




