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ツッコミ勇者とボケる地の文  作者: ぽりーぷ
第1章 勇者と地の文
12/34

町に入…れない?

7話目です。勇者君以来、本作2人目となる人間の登場人物です!登場人物が増えるたびに人物紹介を更新していきます。よろしかったらどうぞ。


はい!門の前まで来ました!お約束というかなんというか、ゴツいおっさんがいますね!



「お約束…なのか?」


「ん?約束?何のことだ?」


「あ、いやなんでもないっす。」



やっぱり勇者君以外には聞こえないんだね。なんというか、僕のアイデンティティをようやく取り戻したような気すらするよ!



「それでお前はこの町に入るんだよな?」


「あ、はい。」



…なんだろうこのむなしい感じ…勇者君の反応がないのが寂しい…



「じゃあ身分証を見せてくれ。」


「え、身分証…ですか?」


「おう。なんかしらあるだろう?ギルドカードでも何でもいい。」


「ええっと…」


ギルドカード。自分がこのギルドに所属していることを示すものだな。ギルドにもいくつか種類があって、冒険者、商業、果ては農業なんてのもある。ま、労働者組合みたいなものだね。ギルドカードにはその人物の身元をギルドが保証するという意味もあるから、こういうときにも使われるんだよね。



「…それって…無きゃマズいですか?」


「そらそうだ。身元の分からん人間を町に入れるわけにはいかんしな。」


「…デスヨネー。」


「どうした?まさか何もないのか?」


「…ハイ。ナンモナイデス。」



そこは嘘でもなんでも吐いとくべきじゃないの?



「そうか、参ったなぁ。となると街に入れるわけにはなぁ、にいちゃん。ずいぶんと長旅してきたみたいだが…」


「そこを何とかなりませんか!?お願いします!」


「とは言ってもこの町の規則なんだ。すまないね。」


「そんなぁ…」



ありゃまあ~これは詰んだんじゃない?



「…だが他に方法が無いというわけでもない。」


「っ!ほんとうですか!?」


「ああ、だが少し難しいぞ?」


「もうこの際町に入れるなら何でもいいです!教えてください!」


「身元のはっきりした人物に保証してもらうんだ。だが遠くから来たお前さんにはちと難しいんじゃないのか?」


「町に入れなきゃどうしようもないですから。帰る当てもないですし。誰かしら来るのを待ちますよ。」


「…そうか、お前さんにもいろいろあるんだな…」


「いえ、別にいいんです。」



こうして、勇者君はおっさんに少しの誤解を与えたのだった。当てがないも糞も、ここがどこで帰る場所がどっちなのかわからないだけだけどね。



「あ、おじさん。今から言うのは独り言なんで、気にしないでください。」


「ん?わかったが…俺はまだおっさんってほどの年でもないぞ。」


「スゥーハァースゥー」
















「うるっさいっっ!!!」

おっさん「何がうるさかったんだ?」

悠翔「いやまあ…ハハハ。」


4/6 『・』を『…』に置き変えました

4/26 会話文同士の間を1行、会話文と地の文の間を2行開けました。

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