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宇宙改変ブロガー 姫鷺”神”蜜愛  作者: 沙φ亜竜
第1章 蜜愛、小説を書く。
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『かこまれたちきゅう 第1話』



 広大な海、雄大な空、壮大な緑――。

 地球は奇跡の惑星です。

 それは、太陽系にある他の惑星と比較してみれば明らかでしょう。


 昼間は灼熱で夜には極寒となる岩だらけの惑星、厚くて濃いガスの雲に囲まれた荒涼とした惑星、表面が完全に凍ってしまっている冷たい惑星。

 地球を除いた太陽系のすべての惑星は、えてしてそんな感じです。

 生物なんて存在できるはずもありません。

 だからこそ地球は奇跡の惑星と呼ばれているのです。


 地球上では、四十億年もの昔に誕生したと言われる原始生命から徐々に進化し、こんなにも多種多様な生物が存在するに至りました。

 人間はそんな多様な生物のうちの、たった一種でしかありません。

 にもかかわらず、人間は地球上のいたるところに居を構え、我が物顔で闊歩しています。


 地球上のすべての生命の中で、トップの地位に君臨している、などという考えを抱いている人も多いのではないでしょうか。

 もしトップに立っているというのであれば、その自覚をしっかりと持って行動しなければなりません。

 同じ人間同士で争ったりなんかせず地球全体のことを考えていけば、恒久なる平和が手に入るはずです。

 それが地球に存在する生命の最上位として、当然の使命なのです。


 ……と、ここまで書いてきましたが。

 はたして、そうでしょうか?


 人間がトップに立っているということに関する否定の気持ちも、ないわけではありません。

 ですが、傲慢で自分勝手すぎる考え方ではありますが、それはそれで仕方がない部分もあるのではないかと思います。

 それこそ知能を進化させてしまった人間のさだめとも言えるのですから。


 私が言いたいのは、もうひとつのこと。

 今の世の中から争いがなくなって、それだけで平和になれるのか、ということです。



 結論から言いましょう。平和にはなりません。



 むしろ、人間同士で争っているような場合ではない、と言うべきかもしれません。

 なぜなら現在の地球は、絶体絶命のピンチに陥っているからです。


 地球規模の天変地異が起こるから?

 そういった理由ではありません。


 人間よりも優秀な地球上の生物が反撃ののろしを上げるから?

 そんなはずはありません。


 だったら、宇宙から巨大隕石なんかが飛来してあらゆる生物を死に至らしめるから?

 惜しいかもしれません。


 では、正解を発表しましょう。



 地球は今、無数の星系からやってきた多くの宇宙人部隊によって完全に取り囲まれていて、いつ侵略されてもおかしくない状態にあるのです!



 宇宙人たちは私たち人間では太刀打ちできないほどの高い技術力を有しています。

 地球人には気づかれないように、隠れて調査を続けています。


 ある部隊は、月の裏側に留まり、

 ある部隊は、火星と木星のあいだの小惑星帯に身を潜め、

 ある部隊は、太陽の方角に位置を取り光に紛れ、

 ある部隊は、地球から充分に距離を取った場所で待機して――。


 それぞれがそれぞれに、地球を侵略のターゲットとして狙っています。

 どうして実際に侵略してこないのか、それは宇宙人部隊があまりにも強大すぎる力を持っているからです。

 どこかの部隊が抜け駆けしようものなら、他の部隊から総攻撃を受けてしまいます。


 非常に高い技術力を持つ彼らが争いを起こしてしまえば、太陽系すら軽々と吹き飛ばすほどの被害が出てしまうでしょう。

 そうなったら、彼らの目的である地球までもが消えてなくなってしまいます。

 それでは長い年月をかけて調査してきた意味がありません。

 そのため、宇宙人たちの部隊はお互いに牽制し合い、身動きが取れない状態となっているのです。


 しかも、その宇宙人たちには、『神』と呼んでいる存在がいます。

 いったいどういう存在なのかは、彼らにもよくわかっていないようなのですが。

 それでも神は確かに存在しているというのです。


 その神は、宇宙全体を壊してしまえるほどのパワーを持っている、とすら考えられています。

 宇宙人たちは怖れているのでしょう。

 神の御心がつかみきれず、侵略に踏み出すことができないでいる、といった部分もあるようです。


 私としては、そんな神が本当にいるのなら、その神を味方につければいいのでは、と思うのですが。

 ……そもそもよくわからない存在では、味方につけようもありませんね。




 宇宙人たちの部隊は均衡を保ってこそいるものの、小さなイザコザは絶えません。

 ただ、そういった部分までをも統べる、とくに力の強い三つの部隊が存在しています。


 アンドロメディア。

 マゼランド。

 ソンブレラン。


 銀河系の外にある別の銀河からやってきたこの三つの部隊がいるからこそ、地球はいまだ侵略を免れているのです。

 逆に言えば、それら三つの部隊さえいなければ、宇宙人たちは勝手に争い合い、自滅してくれたかもしれないのですが……。


 彼らが侵略を目論む一番の理由は、地球の美味しいグルメをいただくためです。

 自然に育つ植物の実なども含まれてはいますが、彼らが主に求めているグルメは世界各地の人間が作る料理ということになります。

 そんなわけで、宇宙人たちは人間を支配下に置きたいと考えています。

 言い換えれば、人間を根絶やしにしてから侵略しても意味がないのです。


 ならば人間としては安心……ということには、もちろんなりませんよね?

 私たちは今、宇宙人たちに対抗する手段を早急に考えなければならない、一刻の猶予もない危機的状況に立たされているのです。




 突然ですが、三つの部隊――アンドロメディア・マゼランド・ソンブレランの宇宙人は、超イケメンです。

 それらのイケメン宇宙人の顔を、私は想像して絵に描いてみました。


 アンドロメディアの宇宙人は、長髪がさらりと揺れる爽やか系のイケメンです。

 マゼランドの宇宙人は、気性の荒い感じの野性味溢れるイケメンです。

 ソンブレランの宇宙人は、女性にしてみました。見るからにお嬢様然とした超美人です。


 そんな宇宙人たちを中心とする物語が、今ここに幕を開けようとしていました。

 はたしてどんな物語が展開されていくのか、それはまさに、神のみぞ知る、といったところでしょうか。


 では、次回の更新をお楽しみに!


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