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第十九話 「魔物の襲撃と自業自得の二人、そして少女の告白」

「う…ん?ここは何処だ?」

 僕は目を覚ますと見知らぬベッドで寝ていた。確か、装置に繋がれて地獄体験してたのは覚えてる。でもそこまでしか覚えてないな。………今回は命に別状なしか、倖枝と会えなかったし。

「あっ。ユキヤ、目ぇ覚めた?」

「ん、レミアか。僕はどうしてこんなとこにいるんだ?てか、ここは何処だ?」

「ここはね、砂漠船の船室の一つだよ。ユキヤは装置に繋がれた後、気絶しちゃったから、ここにいるんだよ」

 こんな状況、何回目だろう。気を失って看病される状況って。僕、駄目すぎるよな…。

「わたし、みんなにユキヤが起きたって知らせてくるから、ここで待ってて」

「ん~、了解」

 そう言ってレミアは部屋から出て行った。元気だなぁ、僕にも分けてほしいよ。僕はとりあえず、起き上がってベッドに腰をかける体勢になった。…随分と汗かいてるな。シャワー浴びたいよ。腹も減ってるしなぁ。そんな事を考えてると、部屋のドアが開いた。そしてレミアとレイ、リアが入ってきた。

「ようやく起きたか。何か変わったところはないか?」

「お兄さん、おはようございます。大丈夫ですか?」

「特に変な感じもしないし、多分大丈夫だよ。心配してくれてありがとう、二人とも」

「なら、いいんだが。無理はするなよ、二日連続で気を失ってるんだから」

「よかったです。私、安心しました」

 二人とも、僕の心配をしてくれたようだ。二人とも優しいな。どっかの鬼畜眼鏡とは大違いだ。あの野郎に比べたら、二人の優しさが神様並に感じるよ。ううっ、嬉しすぎて目から汗が………。悲しくないのにどうしてだ?

「ユキヤ、どしたの?急に泣き出して」

「いや、別に泣いてなんかないさ。目にゴミが入っただけだよ」

「そうなんだ。よかったー。ユキヤが悲しいとわたしも悲しいから。ユキヤが嬉しいと、わたしも嬉しいからね」

 あっぶねぇ。レミアたちに泣いてるところ見られるところだった。上手く誤魔化せたからよかったけど。レミアも何か嬉しい事言ってくれるし、今日は良い日になりそうだな。

「ところで、今はどの辺にいるんだ?」

「今は海上を移動している。普通に船として使うなら、魔力は要らないらしい」

「ロアさんが言うには、後一日で目的地に着くらしいです」

「ゼロとユーノは?」

「二人でお酒飲み始めたよ。ユキナちゃんを助け出すための英気を養う為だって」

 進行状況については何も言わない。だけど、酒飲むって何よ!?適当な言い訳付けて、酒飲みたいだけだろ。ゼロはともかく、ユーノまでも…。

「こんな状況で、魔物の襲撃を受けたらどうするんだよ…」

 僕がそう言い終えた瞬間、船に大きな振動が断続的に起こった。

「な、何が起きたんだ?」

「とりあえず、甲板に向かうぞ。こっちだ」

 僕らはレイについて行き、甲板にでた。そこには魚人みたいな魔物と、デカい蟹の魔物、海鳥みたいな魔物が軽く十匹はいた。これだけならまだ良い。まだ海の中にも魔物が潜んでるのがヤバい。こっちは五十匹は余裕で超えそうだ。

「はぁ。言わんこっちゃない。僕が海の中の魔物を狙うから、レミアたちは甲板の奴らを頼む」

「お兄さん、無謀ですよ。一人であの数を相手するのは」

「いや、ユキヤに任せよう。何か勝機が有るからそう言っているんだ」

「ユキヤ、任せたよ」

「うん。任された」

 リアは僕を止めたがったが、レイに言われ渋々引き下がった。レミアは快く、任せてくれた。僕は魔力を足に溜め、そして飛んだ。ジャンプじゃなくて、フライした。だって浮くことが出来るのに、飛べないこともないでしょう?

「おっし、成功。このまま行くぜ」

「はぁ、相変わらずの常識破りだな」

「えぇぇぇ、そんな事出来るんですか?」

「わぁぁ。凄い、凄い。ユキヤすごーい」

「………やっぱり、普通は出来ないんだ」

 どんどん普通じゃなくなるな、僕。まぁいいや。とりあえず、一網打尽にしてやるよ。僕は両の掌から魔法陣を一つ、展開させた。

「あっ、そうだ。レイ、岩のドームで船を包んでくれないか?」

「何故だ?」

「いや、感電死しても良いなら別にいいんだけどな」

「あと、一分待て。すぐに終わらせる」

 一分で包めるのか。凄いな、レイは。そんな事を呑気に考えてる内に、ドームは完成した。うん、たぶん大丈夫だろう。

「それじゃあ、飛ばしていきますか」

 んー。試しに詠唱付きでやってみるかな。格好いいし。

「全身巡るよ、大電流。電流地獄をお楽しみ」

 何か、イメージと違うがまぁいいか。そんな訳で発動された魔法は海に向かい。海中の魔物全部に強大な電流を喰らわせた。いやぁ、結構上手くいったな。全滅だな。………船の方は大丈夫か?

「レミアー、レイー、リアー。大丈夫か?」

 ドーム越しだけど、声伝わるかな?そんな心配をしていると、ドームが崩れ始めた。

「お、お前は僕らを殺すつもりかぁぁぁぁ」

 うおぉ。レイは絶叫キャラじゃないのに絶叫するから驚いた。とりあえず無事みたいだな。僕は甲板に着地しながらそんな事を思った。

「ゴメン。まさか、あんな威力になるとは思わなかったからさ…」

「リアがいなかったら死んでたんだよ、わたしたち」

「うぅぅ。本当にごめんなさい」

 レミアもかなりお冠な様子だ。

「お兄さん今度から気を付けて下さい」

「はい。これからは気を付けます…」

 リアにも注意された。………かなり被害がでたんだろうな。ロアにバレなきゃいいけど………。

「ユキヤ、これはどういう事ですか?」

 鬼畜眼鏡が来たぁぁぁぁぁぁぁぁ。何時の間にかロアが僕の背後にいた。滅茶苦茶黒い笑顔を浮かべていた。僕、…死んだな。

「これは、魔物の襲撃があって、魔法で一斉駆除しようとしたらこうなりました」

 僕は開き直り、簡潔にわかりやすく答えた。これ以上どう答えろって言うんだよ。

「そうですか。ご苦労様です。でも、だからと言って許したりはしませんが」

「船に何か被害でもあったのか?」

「はい。装置が壊れて、陸上移動が出来なくなりました」

「ということは、帰りは砂漠を歩けと」

「そういうことです♪」

 あはははは、やっちゃったよ。あーあ、みんなに恨まれる。

「ユキヤ。わたしは歩きでもだいじょぶだよ」

「まぁ、魔物に殺されたりあの装置に繋がれるよりは、徒歩での砂漠越えの方がマシだな」

「私は暑さに強いんで大丈夫です。治癒も出来ますから、問題ありませんよ」

「皆さん、人が善いですねぇ。まぁ仕方無いですしね」

 えっ!?誰も僕のこと恨まないのか?まさかロアまで恨まないなんて。明日は槍でも降るのか?天変地異の前触れなのか?まぁ、それは冗談として、本当にみんな優しいのな。いい仲間に巡り会えたよな、レミアにレイにロアにリア。ん?何か忘れてないか?

「そういえば、ゼロとユーノはどこ行ったんだ?」

「あの二人なら、昼間の内から飲んでいたので、海に放り投げましたけど」

 今、なんと言いました?二人を海に放り投げただって!?「海」に放り投げただって!?

「ヤッバアァァァァァァイ。リア、今すぐ治癒魔法陣展開して。レイとレミアは二人を捜すの手伝ってくれ」

「わかりました」

「急ぐぞ。一刻を争うぞ」

「速くしないと二人が………」

「二人とも死なないでいてくれよ」

 僕らは、『ゼロとユーノ、救出大作戦』を始動した。いや、ふざけてる場合じゃないんだけどね。十数分後、二人を見つけてリアのところに連れて行った。ヤバいぞ。二人とも心配停止状態だ。洒落にならねぇよ、マジで。

「天の輝き、生命の力を与えん。地の息吹、生の加護を与えん。今再び、二人に命の輝きを」

 リアがそう唱えると、二人の体が光に包まれて心臓が動き出した。よかったぁ、二人とも助かりそうだ。

「とりあえず、やれるだけの事をやりました。結果はどうなることかわかりませんが、私に出来るのはここまでです」

「ごめんな、リア。僕の起こした事なのにリアにまで迷惑かけちゃって」

「気にしないで下さいよ、お兄さん。私に出来るのはこのくらいしかないですから」

「そんな事ないよ。リアは他のことでもちゃんとみんなの役に立ててるよ。少なくとも僕はだいぶ助かってるよ」

「どんなところがですか?」

 具体的に教えてほしいのか。どうしよう、どんなこと言ったら喜んでくれるんだろう?

「んー。例えば、色々と気にかけてくれたり、適度に甘えてくれたりかな?」

「最初のはわかるんですけど、後のはほんとに必要なんですか?」

「今、救出に向かってる僕の妹、雪菜の話はしたよな。雪菜は暇さえあればすぐに甘えてきたからな、甘えられないと調子狂うんだよ。僕の場合」

 うん。甘えてくるときの雪菜は最高に可愛かったよなぁ。大丈夫かな、雪菜。変なこととかされてないか?心配だ、心配だよ。速く雪菜に会いたいなぁ。

「お兄さんは特殊な環境にいたんですね」

「一般家庭の兄妹はこれがデフォルトじゃないのか?」

 てっきり何処の兄妹もこんな感じなのかと思ってたんだけど。

「違うと思いますね。でも、甘えることでお兄さんの力になれるんだったら、これからも甘えさせて貰っていいですか?」

「もちろん。何時でも甘えたいときに甘えてくれよ」

 そんなもじもじして、顔を赤らめながら上目遣いだなんて反則だよな。誰も断れないよ、これじゃあ。

「ユキヤ、わたしたちのこと忘れてない?」

「僕らもかなり重労働だったんだが」

「ゴメン。リアとの会話に夢中で、二人のこと無視してて」

 ヤバい、完全に二人のこと忘れてたよ。ロアなんて存在が空気化してるし。鬼畜眼鏡が影薄いとか、普通ないよな?

「ん、お…父さ…ん……」

「母……さん…」

 おっ、二人が目を覚ましたぞ。

「二人とも大丈夫か?」

 とりあえず確認、確認っと。

「あたしは…まだふらつくけど、平気だね」

「俺様はまだビリビリしてるぜ。それ以外は問題なーし」

「うん。二人ともだいじょぶそうだね。よかったー」

 本当にホッとしたよ。よかったよ、特に問題なさそうで。

「とりあえず、濡れた服を着替えてきたらどうだ?風邪を引くぞ」

 出た、レイのさり気な優しさ。まぁ、それについては僕も同感だわ。ユーノの姿が結構やばいもん。見てるこっちが気を使っちゃう位、服が張り付いたり透けてたりでエロチックだもん。

「ん、ユーノ。お前…」

「どうかしたかい、ゼロ?」

「目茶苦茶エロいじゃん♪」

「百編死になっ、この色魔!!」 あーあ、ゼロのエロスイッチ入っちゃったよ。ユーノもお冠だし。あっ、ユーノの右ストレートが綺麗にゼロの腹に入ったよ、左アッパーも綺麗にゼロの顎に入ったし。ゼロは重傷確実だな。

「リア、魔法陣展開しといてやった方が良さそうだな」

「そうですね、さすがにこれ以上は可哀相ですもんね」

「レミア、ユーノの服を持ってきてやった方がいいんじゃないか?」

「レイネスも包帯とか持ってきてあげた方がいいんじゃない?」

 僕らは少し離れたところで、ユーノがゼロをボッコボコにしているのを傍観していた。まさに、フルボッコタイムだな。おっ、今度は踵落としがゼロの脳天に決まったぞ。

「ふぅ、これぐらいで勘弁しといてあげるよ。これに懲りたら、今度からは気を付けな」

「ひでぇよ。俺様、二日連続でボロボロかよ。ついてないぜ~。いや、逆に憑いてんのか?どっちにしろ、最悪だぜぇ」

 ようやくユーノのフルボッコタイムから解放されたゼロ。ボッコボコなのに口が減らないって凄いよな。

「まぁいいか。ユ~ノ~、速く着替えて飲み直そうぜ~」

「おや、貴方はまだ懲りてないようですね。ユキヤもう一度電流流してあげて下さい」

 何処から出てきた鬼畜野郎。こっちがビビるよ、マジで。心臓に悪いって。

「り、了解しました」

 すまないゼロ。コイツに逆らうとどうなるかわからないんだ。だから許してくれ。恨むならロアを恨んでくれ。

「ちょっ、チョットタンマ。懲りてる、懲りてるから許してくれぇぇぇぇ」

「ふむ、なら仕方ないですね。許してあげます。正直、戦力ダウンは困りますしね」

 よ、良かったぁ。僕は、僕の手を汚す道を選ばずに済んだ。僕はこの手を汚さずに保つんだ。

「では、明日には着くであろう、『メシア』島に上陸してからの事について話したいと思いますので、ゼロとユーノは速く着替えてここに戻ってきて下さい」

「ヘイヘーイ。わかりましたよ」

「わかったよ。戻ってくればいいんだね?」

 そんな感じで二人は着替えるためにこの場を後にした。十分後、二人が戻ってきたところでロアが話し始めた。

「まずは上陸後は二班に分かれたいと思います」

「何故だ?何処にそんな必要があるんだ?」

 レイがロアの案に疑問を抱いたらしく、そんな事を言った。僕も気になるけどさぁ。

「私は一度だけ、メシア島に上陸し、探険をしたことがあるのですが、入り口がいきなり二手に分かれているんです。最終的には合流できるので一塊で行ってもいいのですが、探索時間の短縮の為ですね」

「それで、どんな風に分けるのよ?俺様としちゃあ、そっちの方が気になるんだがよぉ?」

「とりあえずは、この前の別行動中のメンバーで行動して下さい。その方がバランスも取れているので」

 バランス………取れてるのか?何だか、適当な感じがするんだけど。だって僕らは前衛三人に後衛一人、レイたちの方は前衛一人に後衛二人だろ?何かヤバい気がするんだけど………。

「とりあえずはこの程度ですかね。それでは各自明日に備えて下さい。解散!!」

 は?これだけですか。何か拍子抜けだな。まぁいいか。じゃあ僕も部屋に戻るかな。僕がさっきまで僕が寝てた部屋に戻ろうとすると、レミアが話しかけてきた。

「ユキヤ、ちょっといい?甲板で話さない?」

「ん、別にいいよ。特になにするって訳じゃないし。問題ないよ」

「ほんと!?よかった~。じゃ、行こっか?」

 僕とレミアは並んで歩いて甲板にでた。潮風が気持ちいいな。太陽が照りつくのは勘弁だけど。

「わあぁぁぁ。眩しいね、ユキヤ」

「そうだな。ちょっと日差しがキツいかな?」

 僕とレミアはそんな事を言いながら船縁に近づいた。波も静かだな。何か眠くなってくるよな。

「ユキヤ」

 僕はさっきまでほんわかしていたレミアの声が、急に真剣になったことに戸惑いながらもこう返した。

「何だ、大事な話か?」

「うん。とっても大事な話」

 マジで真面目な話みたいだな。目が真剣その物だもん。

「ユキヤもさ、何時かは元の世界に帰っちゃうんでしょ?だから言わないって決めてたんだけど、やっぱり無理みたいなの」

 僕はこの時点でレミアが何を言いたいのかがわかった。でも僕はそれを知らない振りをした。目を背けたんだ。

「何の話なのかがよく、わ……!?」

 僕がとぼけるような言葉を言い終わる前に何かが僕の口を塞いだ。僕はその何かを知っている。けど僕はそれを、その答えを拒絶しようとした。でも無理だった。僕だってそれがわかってるから、言うつもりがなかったのに。言うのを我慢してたのに。

「ユキヤ、好きだよ。大好きだよ」

 僕の口から何かが離れてから言った、レミアの最初の言葉がそれだった。僕がレミアにされたのはキスだった。僕は自分を抑えられなくなりそうになった。ここで抑えなきゃ、僕だけじゃなくレミアまで傷つくことになるんだ。その思いが、辛うじて抑え込んでくれていた。

「ユキヤ。ユキヤはわたしのこと、どう思ってるの?」

 僕はその問いに答えることが出来なかった。

「ユキヤは、わたしのこと嫌いなの?」

「そんな訳ないだろう。何処にレミアを嫌う理由があるんだよっ」

 この問いには直ぐに答えられた。でも、嫌いでないだけでまだ決定的な言葉は言ってない。これなら浅いうちに終われるだろう。僕は逃げなきゃならない。レミアを傷つけないようにするために。

「ユキヤ、わたしもうダメ。切なすぎて堪えられないよ。ユキヤ、お願い答えて。わたしのこと、好き?」

 レミアは今にも泣きそうな感じの声と涙目で、僕に訴えかけてきた。ダメだ、もう抑えられないよ。僕は思わず、レミアを抱き締めてこう言った。

「好きだよ。僕だってレミアのこと大好きだよ。でも、僕はいずれは元の世界に帰らなくちゃいけない。バラバラになってもう会えないかもしれないのに、好きだっていったら、レミアが傷つくことになるのがわかってたんだ。だから言わなかったのに。僕はレミアに傷ついてほしくないのに、僕が傷つけるんじゃ意味ないだろ」

 僕はレミアに想いと思いを全て吐き出した。我慢してた気持ちを全てぶつけた。後悔するとわかってても、止められなかった。

「ううん。そんな事ないよ。いつかは後悔するかもしれないけど、今のわたしはとっても幸せだよ。大好きな人に、大好きだって言ってもらえてんだもん♪」

 レミアの幸せそうな笑顔に僕は何もいえなくなった。この笑顔を見てたら、何だか先のことばかり気にしてた自分が馬鹿みたいに思えた。

「僕もレミアの幸せそうな笑顔を見れて、何か嬉しくなってきたよ」

「エヘヘッ」

「ハハハッ」

 僕らは互いに互いの幸せを噛みしめた。いつまでこんなに幸せな時間が続くかわからない。けど、続く限りは幸せなんだ。少しでも長くこの幸せに浸っていたいから、僕は幸せな時間が長くなるように、倖枝に祈った。だって倖枝は僕の守護霊なんだからな。この程度だったら叶えてくれるだろう。

「明日は頑張ろうね。絶対にユキナちゃんを助けてあげようね」

「あぁ、もちろんだよ。期待してるよレミア」

「うん。任せて」

 こうして僕とレミアは島に着くまで二人で過ごした。

 雪菜、待ってろよ。絶対に助けてやるからな。もうすぐだから、待っててくれよ。

 複線回収目途が立たないどうしよう?風宮です。

 うちのユキヤはキスは全部受けに回ることとなります。倖枝からも、雪菜からも、レミアからも。まぁ、全部不意打ちですけどね。

 さて、次回からは雪菜救出ということですが、どんな感じに仕上げよっかなぁ?中々決まらないから困ります。とりあえず上、中、下になることは確実ですね。

 と、今回は時間がないんでこの辺で。それではっ。

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