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第一話「ここは…、ドコですか?えっ、異世界?ええぇぇぇぇぇっ。」

「ここは…、ドコですか?」


 獣の鳴き声しか聞こえない森で少年の、鈴無 幸也すずなしゆきやの声が、虚しく響いた。



 その日、僕は妹―雪菜―に起こされ、いつも通りの時間に起きた。親は共働きで、朝は早くからいないし帰ってくるのも遅いから家では、雪菜と分担して家のことをやっている。料理は、雪菜の方が…と言うより親よりもうまいので、雪菜が作ってくれる。

 いつも通り雪菜と朝食をとって準備をして、雪菜を見送ってから学校へ行くため、家を出た。

ちなみに僕は高二で雪菜は中三だ。

通学途中に猫を見つけ、時間に余裕があったから猫と遊んでいたら、急に目の前にまばゆい光が現れ、さらにはそこから一人の金髪蒼眼の少女が現れた。何が起こったのか解らず、立ち尽くしているとその娘は「一緒に来て。」というが早いか、僕の手を掴んで光の中に引っ張った。

 そして、気付けば森の中にいた。


 そして冒頭に戻る。



「何コレ。幻?夢?そうだ、コレは夢だ。きっと夢だ。僕は気絶して夢を見ているだけなんだっ」

 必死に自分に言い聞かせていると、背後から声が聞こえた。

「あっ、気がついた?」

 振り向くとさっきの少女がいた。

「あの、ここはどこなんだ?」

「ここ?あぁ、ここは森って言うんだよ♪」

「イヤ、そういうことを聞きたいんじゃなくて…」

「?」

 この娘は、天然だった。

「あっ、自己紹介がまだだったね。わたしはレミア、レミア・フルールです。よろしくね♪」

「鈴無 幸也だ。こちらこそ、よろしく」

 レミアと名乗った少女が、手を差し出してきたので握手をした。

「あっ、いけない説明するの忘れてたね。ゴメンね」

「謝らなくて良いから、説明して」

「うん、ゴメンね。えーっと、わたしが君を連れてきたのは、君たちの世界では異世界に当たる『クリアレス』っていう世界なんだ」

「あのー、冗談がきつくて話に着いていけないんだけど…」

「ううん、冗談じゃないよ。ホントのことだよ」

「えっ、異世界ってマジで言ってんの?」

「うん♪」

「ええぇぇぇぇぇっ」


ここから、幸也の命を懸けた異世界での旅が始まる。


「そんなに驚くことかな?」

「イヤ、普通驚くよ、普通は」



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