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竜のナミダ  作者: ソウゲン
第零章
1/2

プロローグ1

久しぶりの執筆

 かつて、世界は500年もの間、人間と魔人の存続をかけた戦争を続けていた。そして173回目の戦、通称《最終人魔戦争》と呼ばれたこの戦は半年ほどで終結した。そして、新たな戦が始まった。しかし人間対魔人ではない。突如としてこの世界に存在しないはずの竜が顕れたのだ。思うがままに嵐を起こし、大地を割り、海を枯らし、国を滅ぼした。人間と魔人は結託し、竜を討とうと試みたが全て失敗。ヒトの住める地が世界の半分になった頃、世界に英雄が生まれる。人族の《勇者ハイム》 エルフの《賢者マリス》 人狼の《戦姫ニーナ》 そして人族の《聖女サフィラ》。彼ら4人は討伐に赴いた。そして見事還ってきた。竜と数万ものヒトたち、それも過去、竜の討伐に参加し帰還しなかった者たちを引き連れて、と付け加えなければならないが。

 

 何故、討伐すべき竜が勇者たち、特に聖女サフィラに懐いているのか。何故、遠征に行き没した者たちが還ってきたのか。様々な、非常に大きな混乱をもたらしたが、それに勝る歓喜と快哉がそれを覆い、徐々に落ち着いていった。竜については、勇者一行に従っており、今まで滅ぼした国や自然、世界の半分を修復した。帰還した死者たちも竜が蘇らせたらしい。それだけで無く、全ての国に繁栄をもたらした。それにより、竜への憎悪も殆ど解消していった。人々は敬意と畏怖の念をこめ《白銀様》と呼んだ。

 それから約50年。このまま世界は栄華を極めると思われたが、そうはならなかった。世界中にけたたましい悲鳴とも怒声ともつかぬ音が響き渡った。その刹那、全てが暗転した。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「ねぇお姉ちゃん、ここ未踏破ダンジョンなんだよ!もう帰ろうよ!」

「なに甘ったれたこと言ってんのよ」

年頃と思われる少女が2人、暗がりの中を歩いている。

「私たちはハンター。未知を探すのが本懐なのよ。未踏破ダンジョン?フン!どんと来いよ!」

姉の方はどうやらロマンを追い求めてるらしい。しかし、ロマンを追い続け現実を凝視しなければ…

「あっ!お姉ちゃん、足元にトラップ!」

「えっ⁉︎」

ガラガラガラガラッ!

足元が崩壊し少女二人は穴に呑み込まれていった。


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