3.転生後の世界
転生した僕の名前は、レイ・マクウェル。もうこの世界に生まれて5年が経った、この5年で分かった事はここがラノベによくある剣と魔法の世界という事だ。この世界には、人間族、 ・エルフ族・獣人族・魔族といった様々な種族がいる世界のようだ。そして、遥か昔魔神との大きな戦いがあり、その戦いに勝利した様々な種族は手を取り合い平和を築いたというのが、この世界に伝わるおとぎ話だ。
(まさに僕の憧れていた世界!そして、今日はいよいよ)
「レイ、ここにいたか父さんが呼んでるぞ」
この人は、俺の兄であるロイド兄さん。茶色の髪の毛に茶色の瞳、歳は俺の10個上で15歳。顔も整っており、剣の腕も凄く、将来は王都の騎士団に入れるのではないかと言われており、この町の期待の星だ。
「ロイド兄さん、今行くよ」
「レイー?前みたいお兄ちゃんって呼んでもいいんだぞー?」
そう言って兄さんは俺に頬ずりしてきた。そう、僕の兄さんは、と言うより俺の家族は特に僕の事を相当溺愛している。これでもかという程だ。
「もう!兄さん暑いよ、もう5歳なんだから」
前世も合わせたら兄の10近くも都市が離れているのだ、溺愛されているのは嬉しいが、スキンシップが激しすぎる為しっかり言わないと更に激しくなる為しっかり言っておく。しかし、それは逆効果だったようで、
「っっっっっ!もう5歳なんて、そんな可愛い事言うなんて本当にお前は可愛い弟だ!」
そう言って更に抱きついてきた。
(更に激しなった、でもこれも愛されている証拠か)
「それで兄さん父さんは何て?」
「レイの魔力についてそろそろ調べるってさ」
「本当に!?」
「本当にレイは魔法が好きだね、この日をずっと楽しみにしてたからね、じゃあ父さんの所へ行こうか」
そう、実は今日僕にどんな魔法の適性があるかなどを調べる日なのだ。転生してから5年ずっと魔法を使える日を楽しみにしていた。いよいよ僕の転生ライフが始まる。