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すーぱー私だけの‘‘ぶらっでぃ☆まりおねっと‘‘

完全な深夜テンションと悪ふざけの産物。こんなことされてみたいなーとの想像から生まれたフィクションです。

あたしは某サイトの有名生(調教)主。自分で言うのもなんだが大物だ。最近は年下の男を監禁した。腹が立ったわけではない。動画のネタにするため監禁した。それだけである。最近は生配信だけではなく動画作成もしているの。撮影も頑張らなくちゃ!


「監禁TV換金TV歓喜TV換気~」♪フリーの音源に合わせて歌った特徴的な曲。そう、彼女こそ有名【変人投稿者四天王】の一人、人呼んで「イリーガル佐有里」。


「どうもこんにちは!みんなの主人佐有里だよ~」

軽快な音楽の中画面に登場する。マスクの上にオーバーサングラスとかなり大物を踏襲している印象だが、その身に纏っているオーラは画面からでもわかる狂気一色であった。

「今から監禁した男を紹介します。せーのっ」

部屋をジャンプで移動する演出が入る。(防御力の低いスカートがめくれ上がる。彼女なりのサービスシーンらしい。)

そこにはさっきまではリビングであったのに雰囲気は一転。コンクリート打ちっぱなしの壁や床、さらには牢屋があった。牢屋の中には細身の男が鎖につながれている。

「おーい。まだ生きてるよね、返事してよ。寝てんじゃん。追い起きろよ。起きろ起きろおきろ。お、起きたか」

後半は早口すぎて聞き取れないが興奮しているのだろうか?後半は何故かしきりに佐有里の手が水音と同期するよう反復運動を繰り返している。画面には16HITの文字が。

「うぁっ何なんですかあなた、なn..う??」

男(?)の背中をよく見ると煌びやかな刃物にべっとりと深紅の液体が付着している。

「まだ死にたくないよね?動いたら深く刺さっちゃうかもよ?でももう刺さってるか(笑)」

「ごめ..ごめんなさい。」

男が涙目になりながら謝っている所が集中線の真ん中に顔面アップになるように編集されている。これは過去最短の屈服か?と大きいテロップが笑いを誘う。

「じゃあまずカメラに向かって自己紹介してね♡w」

「...........」

「??」

監禁女は笑顔でナイフを向けている。たまにカメラに目線を向けてセルフ効果音付きで光を反射させている。

「きは..です木原唯です。」

「年齢は?」

「じゅ、〇七歳高校生...」

「〇七歳か~若ーい。唯君?女の子見たいな名前でかわいいね~」

「おんなじゃないよ!」

怒り爆発の効果音。唯は殴りかかろうとするが刺された個所から血が垂れ、さらに手につながれている鎖で届かない。傷口が広がっている事が分かったのか唯は反抗をやめる。

「おぉ。ごめんね~。凶暴だね、睡眠薬入った後そして刺された後なのに良く動けるね。」

輝く効果音とともに佐有里は道端の猫を見る目で唯を見ている。そして手に禍々しい、厨二っぽいデザイン首輪を持った。

「唯ちゃん~ほら、上向いて、抵抗したら無慈悲ィだよ。」

「うぅう...」

編集で顔が歪む。

「これで、、うーんこうかな?」

SFっぽい音で首輪が付く。唯ちゃんの細い首には不格好である。

「このチョーカーはね、私がこの『すうぃっち』を押すとね、、、さて、視聴者と唯君。問題です。テテン何が起こるでしょう?」

画面に三択がとタイマーが表示されカチカチ音が鳴る。【1.爆死2.感電死3.悪魔召喚】3.2.1.0.0.0時間切れ!笛の音が鳴り正解発表に移る。

「わからないです...」

申し訳なさそうに答える唯君。

「正解は、そのチョーカーは無理やり外そうとしたり、『スウィッチ』を押すとね、そのチョーカーに付いている毒針が動脈に刺さって死に至る.....人生にピリオドさ。」

佐有里と現場にいる撮影スタッフの笑い声が聞こえる。

「外してください。後解放してください。なんでボクなんですか?」

唯ちゃんは自分の状況を思い出し、理解しようと抵抗する。

「それはね、気に入ったからよ。それと簡単にネットで知り合った人に会ったからじゃない」

「会ったって...勝手に通学路でハイエースしたのはあなたじゃないですか。」

「それも世間一般では会ったというのよ。」

SNSでのやり取りが表示される。住んでいる地域を言ってしまい、それを見て張り込み調査をしている動画もサブチャンネルのほうで後日投稿されるらしい

「まぁ、、うん。」

唯ちゃんは満身創痍で答える。ここで広告が入った。「か~んき~ん♪」どこかで見たことのあるカットの後動画は継続。カットした後か唯ちゃんは傷口の手当てがされ、手錠も外されていた。

「さて、本題なのだけれど、今からあなたは私の奴隷よ、返す気はないから早く捺印して頂戴。」

佐有里は紙を差し出す。こんな誓約書絶対無効だが気分的に必要らしい。

「奴隷??いやですよ。」

逃げようとしているのか、押したくないのか唯ちゃんは手足をじたばたしている。ここでびっくりする曲に変わった。

「いいのかな?死んじゃうよね?首絞めちゃうよ?ボタン押すよ?いいよね?」

佐有里は全体重をかけ逃がすまいとブロックしている。さらにすうぃっちに手をかけスタッフも悪乗りでカウントを始め、画面には秒数が表示された。唯ちゃんの負けである。

「やめてよぉ、、。」

「じゃぁハンコ押そうか。ギリギリ押せるよね。ここの私は奴隷ですブヒィにサインしてね。」

最悪な契約書である。あと捺印かハンコかサインか言い方統一しろよwそもそもなんで契約書にブヒィって。画面に紙の内容が表示される。(これはPDFで概要欄からダウンロードできる)

「これでもうひどいことしないですよね?」

「うん大丈夫、あとこれからはご主人様って書いてあるでしょ。敬語使おうね。」

「分かりましたご主人様、、。」

ご主人様。リピート再生されどんどんアップで文字が表示される。響きがとてもいい。


「かーんきーん♪」


カットされ服を着替え佐有里はお嬢様系、唯ちゃんは何故かメイド服を着させられている。男の娘の素質もあるなんて最高じゃないですか!と256色のカラフルなテロップ

「じゃぁまず。いうこと聞いてもらおうか。」

「はい、、。」

「お手。」

載せるべきか。悩んで手をちょこんとのせる。

「はい。」

「かわいいね君。もっと私好みになってほしいな。」

「わかりましたご主人様。」

唯ちゃんは少し照れているからか画面外でビンタされたのか顔が赤い。

「次は足舐めなさい。」

「い、やです。ごめんなさい。」

「腹立つねほんとに、ほら。」

佐有里は無理やり足を近づける。避けようとするも顔を踏まれて息苦しそうにしている。

「あ、うぅ。」

でゅくし。口の中に足を入れられたからか苦しそうにしている。少し汗臭いのかもしれない。

「嬉しい?まぁ、、、嬉しくないよねでもこれからは嬉しく感じられるようになるよ。」

佐有里と唯の顔がそれぞれ表示される。片方は気持ちよさそう。もう片方は息苦しそうにハァハァしている。

「おい、殴っていい?ご主人様のサンドバッグになってよ。」

「え?」

ぽかーん。???テロップ君も困惑である。文脈に繋がりがなさすぎる。

「歯食いしばれ。」

ドンっと鈍い音が部屋に響く。本気のパンチなのか体全体を動かしている。唯は壁に打ち付けられ、アクション物のように肺から息を出した。だが、何故か唯の顔は笑っていた。

「あ~ぁ。メスの顔になっちゃった。もう新しい扉開いちゃったね。」

自己紹介から此処まで実に一時間である。これは唯ちゃんにドMの才能があるのかもしれない。

「はい、ご主人様。」


画面が暗転、後編へ続くの文字が。

「はい、今回もいかがでしたでしょうか。」

ここら辺は一般的な動画の締である。元のリビングに佐有里とメイド服姿の唯ちゃんが家事をしているのが映る。

「今回はマゾ堕ちRTA動画でした。記録は一時間三十二分四秒。日本新記録じゃないでしょうか。」

牢屋での早送りが画面に映される。時計もあり、これは公式記録になりそうだ。

「次回は唯ちゃんの可愛い一面を紹介!ガン泣きしてるとこも見れちゃいますよ!こうご期待。それでは皆さんまた次回。サラダバー」次回予告も兼ね次回動画冒頭と登録ボタンが表示される。


「これでいかがでしょうか?」

私はご主人に声をかける。

「かなりいい出来だわ。今夜はご褒美ね。」

あれ。なんか忘れてるような。まぁいいか。また次回の編集も頑張らなくちゃ。


深夜テンションっだと逆に書きにくい

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