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蓮の花 化け物になりまして~いや、化け物じゃなくて竜が寄生してるだけですけど?~  作者: weed0e
蓮の花 化け物になる~いや、竜が寄生するんです~
10/19

蓮の花八輪 師匠人外 そしてバレる~主人公視点と三人称でお送りします~

お待たせいたしました!

やっと返上なしの休日が取れました!

まぁ、昨日の話なんですけどね……。

おかげでこの話を書き終わることができ、たった今投稿することができます!

本来ならもう少し書き溜めしてから投稿するつもりでしたがなにやら忙しくなりそうだったので、出来次第の投稿になりました。


「……名前?……私の名前はね、──って言うの」

 

 その名前を聞いた瞬間、俺に衝撃が走った。

 なにせ……。


「……なんて?」

 そう、聞き取れなかったのだ。

 聞き返すと彼女は残念そうに呟く。

「……私の真名……忘れちゃったんだ……」

 と、涙目になった。

 ……周囲から殺気を孕んだ目線が突き刺さる。

 そして後ろから殺気を孕んだ目線と共に、冷たく冷め切った声で呼びかけられる。

「……レンカ?何女の子泣かしているの?」

 シャルだ。……こんな殺気向けられたことないぞ……。

「……な、何かな?シャルさん」

 俺は振り向かず、後ろにいるシャルに問いかけた。

「早く名前を思い出してあげて」

「……そ、そんなこと言われても覚えてな──」

「……ぅう……」


「泣かした……」

「泣かしたな……」

「クズだ……」

「サイテー……」


ガチャ……

 後頭部に何かを突きつけられる。多分……小型魔石砲だ。至近距離から撃たれたら死ぬぞ、俺。

「……早く……思い出して……じゃないと撃つ」

「わ、わかった!!思い出すからその魔石砲を下ろせ!」

「早く!」

ゴンッ


 銃口をぶつけられる。

 えぇー!マジで思い出せん!

 うがーー!

 ってあれ?あの発音。

「すまん。もっかい言ってくれないか?」

「早く思い出して!」

「シャルじゃねぇよ!その子だよその子!名前を終えてくれ」

「……──だよ」

 やっぱりこの発音……森人族エルフのだ。

 ……ん?まさか?

「──か?」

「……!!……思い出したの?」

「……久々に聞いたエルフの言葉だったからさ。思い出すのに時間がかかったが、バッチリだ」

「……アスタルーク!」


 うげ!飛びつかれて首締められた!苦しい!

「すまん……離してくれ……苦しい」

「……あ」

 ほっ、離してくれた。

「それでレンカ?その子誰?」

 うん、まだ言葉は冷たいが魔石砲は下ろしてくれた。

 ちなみに飛びつかれたときに銃口が思い切り当たったので痛かったとだけ言っておこう。うん、誰に言うんだ。

「あぁ、俺の──」

「……婚約者」

「そうそう、婚約……してねぇよ。あれは爺ちゃんが勝手に決めたことだ。気にしなくていいんだぞ?」

「……いやなの?」

 だから涙目にならないで!

「嫌じゃないけどさ!むしろ嬉しいけどさ!……でも相手が俺だぞ?」

「……構わない」


 昔と違う……。こんな頑固だったけ?

「婚約者って本当?」

「あ、いや、違うぞ?勝手に決められたことだし向こうの親からは反対されてるし無効だ」

「……いやなの?」

「だから嫌じゃねぇーって!!」

「……やっぱり婚約者なんだ」

「だからちげぇーって!!」


「修羅場だ」

「修羅場だな」

「クソだ……」

「サイテー……」

「おいそこ!聞こえてるぞ!うるさい!」

 この野郎……人事だと思いやがって……。

 まぁ、人事なんだけどさ。


 あー、話が進まねぇ。

「とりあえず自己紹介だな」

「そうだね。私はシャル。シャル・エスタリック。よろしくね」

「……うん。……私は──だよ」

「……エルフの言葉だと通じないからな」

 全く……。カリアは昔からこうだ。

 あ、彼女の名前はイシュル・カリスア・フェルテシアン。エルフの国 フェルテシーの出身。

 カリアってのは真名だ。

 エルフには必ず真名を名前につける風習がある。

 ちなみエルフは名前の最初に族名がつく。

 つまり族名・名前・苗字ってことだ。

 あ、俺にも真名はあるぞ。ついでにシンクにもな。

 ちなみにさっきのはエルフの言葉で発音した場合に聞こえてくるものだ。

 人族の発音にすると イスル・カフィーア・フェルテシーだ。

「あー、シャル。彼女はカフィーア。自分に関することはほぼエルフ語でしかしゃべらない」

〖リルバーン!恥ずかしいからそういうこと言わないで!〗

 おっと、カリアからエルフ語でお説教された。

〖とりあえず人族のいる地域では人族の言葉で話せ。話せないとか、皇族のくせに情けないぞ〗

〖いいもん!どうせ継承権は43番だもん!〗

「ねぇ?二人してわからない言語でしゃべらないでよ」

「すまん、ついな。とりあえずカフィーアは人族の言葉を覚えろよ?」

「……わかった」

 こうもたどたどしいのはエルフ語じゃなく人族の言葉だったからなんだよな。

 まぁ、肝心の名前のところでエルフ語が出る辺り、カリアらしいけどな。

 あ、ちなみにリルバーンとは俺の真名だ。


「そういや〖カリア〗。お前なんであんな森にいたんだ?」

「……追ってきたの。〖リルバーン〗を」

「何故に?」

「……村に行ったらいなかった」

「それで追ってきた、と?」

「……うん」

「護衛も付けずに?」

「……護衛は〖エンジス〗と〖ヴィス〗にお願いした」

「は!?師匠も来てんの!?よくあの飲んだくれが許可したな」

「誰が飲んだくれだ?あ゛ぁ゛!?」

「イダダダァー!」

 いきなり後頭部を鷲掴みにされた。

「だ、誰!!レンカを離して!」

「イダダァ!やめろシャル。お前じゃ……この人外には……かなわない……っ!」

「ほぉ~、僕の元を離れてからそんなに日も経ってないのにその口か?え゛ぇ?」

「す、すいません……師匠……」

「クククッ、レンカめ。ザマァ~みろ」

「君もだバカ。そんなこというんじゃない」

ゴチン!!

 からかったシンクも人外の師匠の拳骨で沈んだ。

 そして俺も沈んだ……。

 やはり師匠は人外だ……。


◆◆

 レンカが気を失った後、金髪碧眼のエルフ、ロイドはシャルに声をかけた。

 ロイドはエルフでありながら、筋肉質な見た目をしており、そのエルフたる尖った耳がなければ戦士と認識されているだろう。

 これで人外級の魔術もこなすのだからこそ、彼はSSSランク。人外の中の人外と呼ばれるランクなのだ。

「すまないね、お嬢さん。あ、僕はロイド。ロイド・ヴィス・アスタルーク。彼の師匠をしてる者だ」

 威厳と優しさを兼ねたその声で、ロイドはシャルに話しかけた。

「は、はじめまして!シャル・エスタリックと申します!」

「ご丁寧にどうも。……それで君には話して置かなければならないことがある」

「な、なんですか?」

 シャルは身構えた。もしかして、レンカとコンビを解消しろと言われるのではないかと。

 最初は打算だった。でも10日も過ごす内、彼の人となりを知り、彼に対して情が生まれたのは確かだ。それが愛情なのか、友情なのか……。まだシャル本人も理解はしていないが、この感情は捨てたくない。もっとレンカと一緒に居たいと思っている。

「そんなに身構えなくてもいいよ」

 と、苦笑いをしながら言うロイド。

 そして、次にレンカに関することを話す。

「レンカ自身は、まだ君に打ち明けてみてはいないようだけど。実は彼には秘密がある。それはね」


 ロイドの語ったレンカの秘密。

 それは──

◇◇


「ねぇ?レンカ。あなた。右手が竜の腕なんでしょ?」


 なんかバレてるー!なんで!?

いかがでしたか?

新しい登場人物の名前は、結構ひっぱりましたがこれは仕方ないんです。

なにせこの小説はギャグ多めの無双系ファンタジーです。つまりネタに走ってしまうのは仕方ないことなんです!

と、まぁそれは冗談です。本当は設定時に考えた名前がなんか気にくわなくなり、書きながら考えてた為、なかなか出せなかったというだけなんです……。ちゃんと考えてからしろよ、という意見もあるかと思います。それは本当ごもっともです……。

では、気を取り直して設定解説です!

設定解説

真名

神から与えられた名前。エルヴには八百万近くの神が存在し、人々から名も知られず、信仰もされてはいないが神として存在しており、神を信仰するものはもちろん、無神論者であっても、名も知れぬ神から真名をもらうことができる。これはエルヴでは共通であり、真名がないものはいない。

リルバーン

レンカの真名で、意味は漆黒の竜喰い。

エンジス

シンクの真名で、意味は斬存の理。

ヴィス

ロイドの真名で、意味は理外者。

ロイドの名前

ロイドの名前は本来なら族名がロイドとなるが、アスタルークの村で生まれたエルフは、アスタルークが族名となり、名前・真名・族名という順番になる。

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