第60話 勲章
後日
この頃、なんやかんやでボクはジブリに残っており
魔女の宅急便という作品の制作の真っ最中だった
彡(゜)(゜)「ヒロカツくん、ちょっと!」
(´・ω・`)「はい。なんでしょう」
彡(^)(^)「今な、勲章が届いたんや」
彡(^)(^)「ワイたちの勲章や」
(´・ω・`)「勲章?でもその手にあるのはファンレターですよね?」
彡(^)(^)つ「ええから読んでみ」
(´・ω・`)「えーとなになに………」
宮崎駿様 スタジオジブリの皆様
突然の手紙お許しください。
私たち夫婦には四歳になるひとり息子がいます。
この子は生まれつき障害があって言葉が喋れません。
周りの人から『となりのトトロ』がすごく良い作品だと
すすめられたので三人で劇場へ観に行きました。
とっても楽しい映画だったので息子の喜びようは大変で
他のお客さんにご迷惑をおかけするほどでした。
すぐにトトロのビデオを予約して、主人が買って来てくれました。
家でトトロが観れるのです。なんてすごい世の中なんでしょう。
息子はもう夢中。終わっても終わってもテレビを指さします。
「もう一回観せて」とせがむのです。寝ても覚めてもトトロです。
それも何回も何回も。
ある日トトロを観ていた息子が突然「カンタ!」って叫んだんです。
うちの子が初めて喋ったんです。
それからはメイ、トトロ、と次々と喋りました。
息子に言葉を教えてくれた素晴らしい作品をありがとうございました。
これからも良い作品を子供たちに作って下さい。
(´・ω・`)………
彡(゜)(゜)「どうや?」
(´・ω・`)「勲章です。この手紙、皆にも読んで欲しいです」
彡(^)(^)「もちろんや」
ボクはその手紙をコーヒー用のポットが置かれた
テーブルの後ろの柱に高々と貼り出した
(´・ω・`)「宮崎監督!」
彡(●)(●)「ワイのことは監督と呼ぶなと言っとるやろ!!」
(´^ω^`)「トトロ作ってよかったですね!」
彡(゜)(゜)…………
彡(^)(^)「せやな」




