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第54話 宮崎駿

ある日


(´・ω・`)「オールラッシュを終えたあたりから………」

宮崎さんはスタジオを不在にすることが多くなった

声優さんによるアフレコ収録といった録音関係の仕事はジブリでは出来ないからだ


(´・ω・`)「宮崎さんがスタジオにいないなんて変な感じだ………」

アニメ制作中の宮崎さんはスタジオに入ったが最後、まず外出はしない

外に仕事があっても、それを終えれば必ずスタジオに帰って来る

稀にタバコや本を買いに出たりすることがあるが

行先や戻って来る時間を伝えて出ていく

例外があるとすればトイレくらい


(´・ω・`)「打ち合わせも全てスタジオでやる」

打ち合わせの姿をスタッフに見せるため

料亭政治的に見られるのを嫌うため

といった理由があるが、一番の理由は

自分が行方不明になる時間を許さない人だからだ


彡(゜)(゜)「監督は作品を監督するだけでない」

彡(゜)(゜)「常に作品を作る現場を監督しているから監督なんや」


とは宮崎さんの言葉だ


(´・ω・`)「これだけ真面目に………」

愚直なまでに仕事に徹底する人を

宮崎駿以外にボクは知らない


(´・ω・`)「でもその代償もあった」

宮崎さんの体はいつも悲鳴を上げていた

作業をし続ける腕はその先まで大量のエレキバンを貼りまくっていて

肌の部分はブツブツだらけ

肩から背中にかけては肩こりが尋常でないほどひどく

まるで鉄板が入ってるみたいにカチカチ


(´・ω・`)「それでも宮崎さんは………」

朝から日付が変わる時間の後まで

まるでお地蔵さんのような背中を見せながら机にへばりついていた


(´・ω・`)「その背中にジブリのスタッフは………」

緊張を感じ、やる気が湧き、覚悟を決め、後に連なる

その姿はまるでそう………

大量の貨車を「これでもかっ!!」と牽引する巨大な機関車を思わせた


そして、この機関車がようやく終着駅に到着しようとしていた………


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