第46話 伝説
1987年の年末
ジブリ社長室
(´・ω・`)「社長、なにか話があると聞いて来ましたけど……」
( •灬•)「ヒロカツくん、ちょっと面倒なことになってね」
(´・ω・`)「面倒なこと?」
( •灬•)「実は徳間グループの総帥徳間康社長が………」
( •灬•)「夕食時に陣中見舞いとしてジブリに来ることになったんだ」
(。゜ω゜)「え!そんな偉い人がジブリに!!」
( •灬•)「来たとしてもしばらくスピーチする程度だと思うが………」
( •灬•)「まあ、よろしく頼むよ」
(;´・ω・` )「は、はい」
( •灬•)「しかし、悪い話ばかりではない………」
( •灬•)「聞くところによると差し入れとして特上寿司が送られるそうだ」
(´・ω・`)「特上寿司!!本当ですか!?」
( ^灬^)「せっかくの機会だ、十分堪能しなさい」
(´^ω^`)「はい!」
やった!お寿司が食べられる
早くみんなにも知らせなきゃ
第2スタジオ
(´^ω^`)「ということでみなさん、特上寿司がやって来ますよ!!」
彡(゜)(゜)(´_ゝ`)( ´∀`)!!!
( ゜∋゜)´0`)´0`)!!!
(⚭-⚭( ⚭-⚭ ) ⚭-⚭)!!!
(⌐■_■)⌐■_■)⌐■_■) !!!
( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ ) !!!
スタジオ内は騒然となった
寿司がやって来る
自慢じゃないがアニメーターは常に貧しい
美味しいモノに飢えた野獣の群れだ
そしてこれには鬼の宮崎駿も喜んだ
彡(゜)(゜)カキカキカキカキカキカキ
彡(゜)(゜)「できた!!」
彡(^)(^)つ「ヒロカツくん!これを貼り出すんや!!」
宮崎さんはレイアウト用紙にイラストを描いた
そこには笑顔のトトロと共に握り鮨がギッシリと入った折り詰めの絵
しかも色付き
そして目立つ文字で
「すしが来ます。晩めしは要りません。特上です!!」と一文が添えられてた
(´_ゝ`)( ´∀`) (´・ω・`)「うおおおおおおおおおお!!」
( ゜∋゜)´0`)´0`)「うおおおおおおおおおお!!」
(⚭-⚭( ⚭-⚭ ) ⚭-⚭)「うおおおおおおおおおお!!」
(⌐■_■)⌐■_■)⌐■_■)「うおおおおおおおおおお!!」
( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )「うおおおおおおおおおお!!」
気合が込められた差し入れ特上寿司イラストに
スタジオ内はさらに沸き立った
そんなこんなでみんな、晩めしを食わずに楽しみに待っていた
そして………
夕暮れ時
ピンポーン
「すいません、お寿司をお持ちしました」
(´^ω^`)「はーい」
(´^ω^`)「みなさん!お寿司が来ましたよ!!」
届けられた立派な折り詰め
彡(゜)(゜)(´_ゝ`)( ´∀`)「スシ食いねェ!」
( ゜∋゜)´0`)´0`)「トロは中トロ コハダ アジ」
(⚭-⚭( ⚭-⚭ ) ⚭-⚭)「アナゴ 甘エビ しめサバ スズキ」
(⌐■_■)⌐■_■)⌐■_■) 「ホタテ アワビに 赤貝 ミル貝」
( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )「カツオ カンパチ ウニ イクラ」
(´^ω^`)「それじゃあ開けますよ!」
(´^ω^`)「じゃじゃーん!!」パカー
彡(゜)(゜)(´_ゝ`)( ´∀`)………
( ゜∋゜)´0`)´0`)………
(⚭-⚭( ⚭-⚭ ) ⚭-⚭)………
(⌐■_■)⌐■_■)⌐■_■) ………
( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )………
(´^ω^`)………
(´^ω^`)「………………あれ?」
折り詰めの中には
お稲荷さんとかんぴょう巻きだけがぎっしり
(;´^ω^`)………
そりゃあ………まあ………確かに
お寿司という言葉にウソ偽りはないっちゃないが………
これは違うだろ………
(ꐦ´_ゝ`)(ꐦ´∀`)ギラッ
(ꐦ゜∋゜)ꐦ´0`)ꐦ´0`)ギラッ
(⚭-⚭ꐦ(ꐦ⚭-⚭ )ꐦ⚭-⚭)ギラッ
(ꐦ⌐■_■)ꐦ⌐■_■)ꐦ⌐■_■)ギラッ
(ꐦ⁎ˆᴗˆ⁎ )(ꐦ⁎ˆᴗˆ⁎ )(ꐦ⁎ˆᴗˆ⁎ )ギラッ
みんなの怒りのヘイトが宮崎さんに向かう
彡;(゜)(゜)「いや……え……これは……ヒロカツくん………」
(ꐦ´_ゝ`)(ꐦ´∀`)ギラッ
(ꐦ゜∋゜)ꐦ´0`)ꐦ´0`)ギラッ
(⚭-⚭ꐦ(ꐦ⚭-⚭ )ꐦ⚭-⚭)ギラッ
(ꐦ⌐■_■)ꐦ⌐■_■)ꐦ⌐■_■)ギラッ
(ꐦ⁎ˆᴗˆ⁎ )(ꐦ⁎ˆᴗˆ⁎ )(ꐦ⁎ˆᴗˆ⁎ )ギラッ
みんなの怒りのヘイトがボクに向かう
(;´^ω^`)「えっ!?………あのですね……いいお寿司ですね………」
( ;´-ω-` )「ごめんない!すみません!」
これがジブリで伝説となった
寿司差し入れ事件だ
どこかのタイミングで徳間康社長が来て、何かを話したしたらしいが
まったくもって記憶にない




