第3話 不死鳥と誇りの龍-お嬢様VTuberダイヤ-前編
──わたくしの好きなものは2つ。
1つ目はわたくしを応援してくださるファンの、ファンネーム一般階級の方々。
一般階級の方々のためにもチャレンジするゲームには常に全身全霊、砕けない“ダイヤモンド”のように。
そして2つ目は……、竜。
ファンタジーの生き物の頂点感、その強さや気高さはわたくしがVTuberで目指す終着点とさせていただいてますわ──
The Datacore awakens!
1stPlayer Turn1
「ポケットをコアチャージ、“太陽国の猛進鳥”アウェイク」
3コア/パワー1/“飛翔.迅速.↓衝動”
「猛進鳥は迅速持ちだし元気すぎて“衝動”的に、“障壁へ”飛び込んでいっちゃうんだ、勢いそのまま障壁にアタックっ!」
ダイヤ 障壁耐久2→1
2ndPlayer Turn1
「ふんっ、わずらわしい囀りでしてね、ポケットをコアチャージ、カード1枚インタラプトして、ターン終了でしてよ」
Turn1 Score
リア 障壁2枚 コア3枚 ポケット2枚
ダイヤ 障壁2枚 コア3枚 ポケット3枚
1stPlayer Turn2
「私のターン、ポケットをコアチャージ、カードを1枚インタラプト──」
──インタラプトアウェイク!──
「──インタラプトアウェイク“鉱石鉱山に響く竜怒号”、精々弱者は恐怖に震え上がっていることね」
4コア/ターン中、相手全体のパワー−2、パワー1以下のエレメントは警護を失い、アタック出来ない。
無償:竜
「それなら猛進鳥の元気さに勇気の力を加えるよっ! “ソニックムーブ”アウェイク!」
2コア/ターン中自分の全ての飛翔持ちパワー+2.自分ターンで使用したなら1ドロー。
“太陽国の猛進鳥”パワー0→2
「君の元気はまだ折れてないよっ、羽ばたいてっ、猛進鳥っ!」
ダイヤ 障壁枚数2→1
2ndPlayer Turn2
「このわたくしが先制点を取られるなんてっ」
「猛進鳥が頑張ってくれてるからねっ!」
「……、当然“鳩行為”や“指示”の抑制も兼ねて、今わたくしはコメント欄を見れていません、でも!」
「わたくしには沢山の一般階級の方々がついてますの、ここで負ける訳にはいかなくってよっ!」
「ポケットをコアチャージ、カード1枚インタラプトして、アウェイク“竜の威を借る雛喰らい”」
4コア/パワー2/登場時、コスト3以下の飛翔をもつエレメント1体を破壊する。
Result:“太陽国の猛進鳥”破壊
──インタラプトアウェイク!──
「ならっ!“太陽国のゲージ”をインタラプトアウェイク。 ポケットに加えるカードは“不死鳥エテルナ”です」
3コア/デッキから鳥カードをポケットに加える。
“リフレクト”
「ふんっ、鳥たちの羽ばたきも貴方の声も元気いっぱいねっ」
「あはは、ありがと──」
「──褒めてませんわっ!!!」
Turn2 Score
リア 障壁2枚 コア4枚 ポケット3枚
ダイヤ 障壁1枚 コア4枚 ポケット3枚
──VTuberさんってことはコメント欄とか凄そうだな、うぅ、叩かれてたりしないかなー?──
──いっぽうその頃コメント欄は
【ウワァ、リアチャンツヨイ】
【リアちゃんへのスパチャどこで投げられますか?】
【一般階級たるもの、ダイヤ様を応援せずしてなんたることか】
【や、でも事故ってなさそうなダイヤ様相手に勢いで得してるのはすげぇって】
【それに、ダイヤ様には“無敵のあのカード”がついてるしな】──
1stPlayer Turn3
まぁ、今見えないコメント欄とか気にしてもしょうがないか、勝負に集中集中っ!
「ポケットからコアチャージ。 VTuberさん相手なら、沢山の人がこの試合をみてくれてそうだよね」
「わたくしの登録者数は間もなく50万人でしてよっ!」
「なら、君の活躍も皆に見てもらおっ! “不死鳥エテルナ”をアウェイクっ!」
5コア/パワー2/“飛翔.迅速”
赤の契約:汝契約の時あらず
「綺麗なカードですのね、“不死鳥エテルナ”、それがあなたの“とっておきの1枚”なのかしら?」
「──っ! そうっ! これがわたしの“とっておきの1枚”」
「ダイヤさんも“とっておきの1枚”が?」
「ええ、でも、今はまだ時ではありませんの、さぁ、ゲームを続けましょう」
「そうだね、エテルナで障壁を攻撃っ!」
「そうはいきませんわ、“ダミーコア”にはこんな使い方もありましてよ、“ダミーコア”アウェイクから──」
──インタラプトアウェイク!──
「インタラプトアウェイク“竜鳴落石”! わたくしが目に見えている攻撃をそのまま通すと思わないでくださいましっ!」
2コア/ターン中エレメント1体のパワー-2。
無償:竜
“不死鳥エテルナ”パワー2→0
「竜鳴落石によって、このターンパワー0になったエテルナではわたくしの障壁に傷一つつけることは出来なくてよっ!」
2ndPlayer Turn3
「ポケットをコアチャージ、カードを1枚インタラプト、“竜の威を借りる雛喰らい”で“不死鳥エテルナ”にアタックっ!」
Result:
“不死鳥エテルナ”破壊
“竜の威を借りる雛喰らい”破壊
「ターンエンドですわ」
Turn3 Score
リア 障壁2枚 コア5枚 ポケット2枚
ダイヤ 障壁1枚 コア5枚 ポケット1枚
1stPlayer Turn4
──5コアあってエレメントを何も出さないこの感じ、前のミッシェルさんとの試合を思い出しちゃうよ。
つまり、あのインタラプトカードは重めの強力なカードっていうことに。気をつけないと──
「ポケットからコアチャージ、そして──」
「──ウェポンカード“アッシュサイズ”アウェイクっ!」
6コスト/パワー3/“強度2”
破壊時、捨て札の不死鳥カードが舞い戻る。
──あのインタラプトカードがエレメント全体破壊やカウンターカードでも、“アッシュサイズ”を持った私なら突破出来るし、攻撃無効カードなら、どのみちそれも消費させられるしねっ──
「ウェポンカード、勢いは止まりませんのね」
「いくよっ、“アッシュサイズ”を持った私で、障壁にアタック」
ダイヤ 障壁枚数1→0
“アッシュサイズ”強度2→1
「ねぇ、貴方このインタラプトカード、なんだとお思いで?」
「攻撃無効なら今使ってると思いますから、全体除去か、カウンターカードかと──」
「──両方、はずれですわっ──」
──インタラプトアウェイク──
「インタラプトアウェイク“聖都の祝賀祭”」
6コア/1ドロー。次のターンのみダミーコアを3つ作成し、アウェイクする。
──いっぽう方その頃コメント欄は
【リアちゃんへのスパチャ投げれなくて狂いそう】
【↑スパチャニキ投げ銭方法模索に全力で草】
【障壁0枚!? ダイヤ様負けないで〜】
【↑落ち着け、下準備は完璧だ、おそらくこのターンで“無敵のあのカード”が出て──】
【──ダイヤ様の“敗北は無くなる”】──
2ndPlayer Turn4
“聖都の祝賀祭”によりダミーコア3つがアウェイク
コア数5→8
「ポケットをコアチャージ、カードを1枚インタラプト」
「なにかとんでもないのが、くる……っ!?」
「旧文明、聖都は魔物の群れなどではなく、たった一匹の気高いドラゴンに陥落されたといいますわ」
「えっと、ごめんなさい、なんのお話を……?」
「あら、歴史の勉強はお嫌い? Arcano Duskの背景設定の話でしてよ」
「そのドラゴンは人類のいかなる武器でも傷一つつかず、その天命つきるまで暴虐の限りをつくしたとされていますわ、そして、今からアウェイクするカードこそが、その伝説の誇り高いドラゴン──」
「──おいでませ!“クリスタルプライドドラゴン”!」
8コア/パワー8/“飛翔.警護.↓衝動.↓天命3”このカードは傷つかない。
白の契約:汝契約の時あらず
「“クリスタルプライドドラゴン”私の誇りの象徴でしてよ」




