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ep22 初めてのダンジョン探索

 朝の陽射しが道を照らし、朱雀の街が目覚めていく。

 《赤蓮の牙》を背に、レイン、サヤ、ルナベールの三人はその前で立ち止まり、小さく深呼吸をした。


 レインは黒いロングマントの裾を揺らしながら一歩踏み出す。胸元の銀飾りが光を反射し、風になびくマントとブーツが軽やかな足取りを引き締めていた。

 一方のサヤは、赤と金の布が編み込まれた民族風のドレスをひらりと翻す。肩と太ももを大胆に晒したその衣装は、歩くたびに腰の鈴がシャラリと音を立て、彼女の陽気さを一層引き立てている。


「で、ウチら何でダンジョン行くの? まさか徒歩とか!?」


 サヤが真顔で尋ねると、ルナベールがすっと地図を取り出し、巻物のように広げて道筋を指差した。


「いえ、徒歩では無理です。目的地は海沿いの崖下、“潮鳴りの洞窟”。街から東へおよそ一時間……馬車で向かうのが最適です」

「おぉ~馬車旅! なんか、いいね〜!」

「観光じゃないんだぞ。気を引き締めてかなきゃ」

「レインが気合い入ってる! いつも消極的なのに珍しい……」

「初陣なんだから当たり前だろ! って俺そんなに消極的か?」


 そんなやりとりをしながら、三人が馬車亭へ向かおうとしたそのとき──


「おーい、三人ともーっ!」


 ギルドの門の前で、ずらりと仲間たちが並んでいた。見送りにしてはやたらと賑やかで、ちょっとしたイベントのような空気だ。


「あれ、みんな揃ってどうしたのー?」

「初クエストだろ? そりゃあ、見送りくらいするって!」


 先頭で手を振るレックスは、すでにテンションが振り切れている様子だった。


「ルナベールさん! が、がんばってください! オレ、すっげぇ応援してますからっ! あ、いやもちろん三人ともっ!!」


 ルナベールへ向けて勢いよく拳を突き上げる。


「ありがとう、レックス」

「レックスって……ルナちゃんのことが好きなんだ?」

「えっ、違っ……あっ、違わないけど、えと、その……」


 レックスは顔を真っ赤にしながら思考停止した。


「おいサヤ、レックスをからかうなよ」

「えへへ~、可愛くてつい」


 ミランダは腕を組み、教官らしい厳しさで三人に釘を刺す。


「……採取クエストだって、甘く見たら命取りになることもある。最初は慎重に行け」


 だがその目は、わずかに優しさを宿していた。


「今思えば……あれか? 三人旅ってことは、男ひとりに女二人……ハーレムパーティってやつ?」

「えっ」


 モンベルンがニヤニヤしながらレインの肩を肘で小突く。


「……ちょと、からかわないでくださいよ、俺別にそんなんじゃ」

「はいでました!『俺別にそんなんじゃ』、はいこの台詞アウトー! この台詞こそまさにハーレム系の主人公が言いがちなセ・リ・フ! あ〜やだやだ、鈍感な男は嫌われちまうぞ〜」

「童貞の言うことは気にしなくていい」


 煽り散らかしてるモンベルンに、クリスティンが表情を変えずに突っ込む。彼女は短くも真剣に言葉を紡ぐ。


「あなたたちなら、きっとやれる。自分を信じて頑張って」

「あ、ありがとう。クリスティンさん」

「クリスでいい……みんなからもそう呼ばれてる」

「分かった。クリス、頑張ってくるよ」

「うん」


「だれが童貞じゃあぁぁあ!」と喚く不審な男をよそに、レインとクリスはお互いに頷きあう。


「……フン、女を連れてるんだ。お前も男ならしっかり守ってやれ」


 エジールが腕を組みながら、ちらりとレインに視線を向ける。


「……言ってくれるじゃん。分かってるさ」


 レインは肩をすくめて笑いつつ、その目には静かな闘志が灯っていた。


「さーて、いよいよってわけだな!」


 シャルロードが大股で一歩前に出る。長身のその姿は街の戦乙女のようだった。


「オレたち《赤蓮の牙》の名、しっかり外に刻んできなよ! 初陣でビビったら、シャルロード式喝入れ拳骨が待ってると思いな!」


 満面の笑顔で拳をぐるぐる回すシャルロードに、サヤが笑いながら手を合わせた。


「ひえ〜、姉さん勘弁して〜! でも、ありがとっ!」

「……まったく、そんな物騒な送り出し方しなくてもいいんですよ!」


 サンシャインがシャルロードの背後からいつものように小声でツッコミを入れた。


「安全第一ですからね! 深追いは厳禁、帰還時間は厳守、体調の異変があれば即報告ですからねっ!?」

「は〜い!」

「ええ、十分に気を付けるわ」


 三人はそれぞれに手を振り返し、背を向けて歩き出す。仲間たちの声が背を押してくれるように、自然と足取りも軽くなる。


 ギルド三階の執務室の窓からは、静かに二つの影が見つめていた。


「ふふ……いい目をしているわね、あの子たち」


 フレアが老眼鏡越しに微笑み、湯呑をそっと置く。


「……無事に帰ってくる保証はありませんが。今は見届けるとしましょう」


 ルーファスが冷たく言いながらも、その目はどこか鋭く見守っているようだった。


「信じる者が背を押してくれる。それがある限り── 子らは迷わんものさ。そうでしょ?」

「……私にはわかりませんがね」


 ルーファスの声は冷静だったが、ペン先はしばし止まっていた。



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 馬車亭で借りた一台の木製馬車が、ギルドを背に街道を走り出す。手綱を握るのはルナベール。慣れた手つきで軽く馬に合図を送りながら、前方を真っすぐ見据えている。荷台部分にはサヤとレインが並んで座り、カラコロと心地よい音と揺れに包まれながら、城門へと向かっていく。


 城門を抜けた瞬間、レインがふと背後を振り返った。


 そこには、城門のアーチ部分に古びた装飾と共に、荘厳な文字が刻まれていた。


「……レイヴン……ヴェイドス?」

「ん? なにそれ?」


 サヤが首を傾げながら、くるりと座席の上で振り向いた。


「えっ、ふたりともこの街の名前……知らないまま来たんですか?」


 驚いたように言うルナベールの声が、前の御者席から振り返ることなく届く。


「えー、だってウチらさ、いきなり異世界ドーン!だったじゃん?」

「まぁ……最初来たときは、文字を読む余裕なんてなかったしな……」


 レインが苦笑しながら頷くと、ルナベールは小さく息を吐き、それでも丁寧に説明を始めた。


「『紅蓮州ぐれんしゅう レイヴン・ヴェイドス』。これがこの街の正式名称です。朱雀という国の東側、つまり右翼にあたる位置にあります」

「おお~、なんかかっけぇな。ゲームに出てきそうな感じ!」

「ふふ……朱雀というのは、創世神話にも出てくる聖なる獣で、炎をまとった翼を持つ霊鳥。いわゆる鳳凰やフェニックスに近い存在です」

「おお、羽ばたいたら炎がぶわーってなるやつな!」


 サヤがやたらとノリノリで手をバサバサ動かす。


「完全に理解した」と自信満々に頷くサヤを、レインが横目で見ながらぼそっと呟く。

「……それ理解してないやつだよな」


 しかし、ルナベールは気にした様子もなく、むしろ少し楽しそうに続けた。


「この国は“朱雀が羽ばたいた姿”を模したような地形をしているといわれています。あくまで地図上での話ですが……それをもとに、各地には鳥の翼や胴体にちなんだ地名が付けられているんです」

「ほほう……地理の授業ですか? ルナ先生」

「ふふ、勉強は得意です。……えっと、街の位置でいうと、今いる『レイヴン・ヴェイドス』が右翼で、反対の西側の左翼に位置するのが『焔牙峡えんがきょう ヴァイス・エンジー』。北側の頭部に当たる部分に『燎羽郷りょううきょう フーセ・ゴルグ』、そして胴体から尾にかけては……」

「ええと……待って、街っていくつあるの?」

「……4つですね。右翼の『レイヴン・ヴェイドス』、左翼の『ヴァイス・エンジー』、頭部の『フーセ・ゴルグ』、そして胴体にある国の首都『朱凰京しゅおうきょう グラン・シュヴェール』」

「しゅ……グラン……なに?」

「グラン・シュヴェールです。私たちの街の何倍も大きくて、とっても栄えてる大都市なんですよ」

「へぇ~、いつか行ってみたいな」

「ねね、今度みんなで行ってみようよ!」

「ふふ、そうですね! 私もまだ昔に一度しか行ったことがないので楽しみです」


 そんな和やかなやり取りの中、馬車は徐々に街を離れ、広がる大草原と潮風の香りに包まれていく。遠くに青く輝く海が見え隠れした。


「わぁ……! 海だ〜っ! なんか修学旅行っぽくない?」

「それ、分かる。うん、行きのバスの感じとかさ。あのワクワク感ってやつ」

「……修学旅行って、なんですか?」


 ルナベールが小首をかしげた。


「あー、日本の学校行事の一つでさ。クラスの皆で旅に出て、観光したり泊まったり、枕投げしたり恋バナしたり……まー楽しいイベント!」


 サヤが説明すると、レインも苦笑しつつうなずく。


「俺なんかさ……修学旅行で泊まった旅館、俺の部屋だけ天井から雨漏りしててな。夜中ずっとポタ……ポタ……って音聞いてた」

「マジで!? どんだけ不幸体質なのアンタ!」

「なんか拷問受けてるみたいで寝れなかった思い出」


 笑い合う二人に、ルナベールがふっと微笑んだ。


「楽しそうですね……無事に帰ったら前の世界での話、色々聞かせてください」


 馬車の車輪がコトコトと音を立てながら、ゆっくりと進んでいく。途中、遠くの丘で風に揺れる花畑が現れたり、木々の間から飛び立つ小鳥たちの姿が見えたり、思わず息を呑むような風景が続いた。


「わー! あれ見て! 花畑!!」


 サヤが顔を窓の外に押しつける。


「ちょ、落ちんなよお前!」

「だいじょぶだいじょぶ! ……あっ、あの鳥! 羽がピンク!」


 レインが慌ててサヤの背中を引き戻しながらも、顔は自然と綻んでいた。ルナベールは草原の向こうに視線を向け、小さく呟いた。


「……この旅も、きっと思い出になる気がします」


 そうして三人を乗せた馬車は、ゆっくりと目的地――《潮鳴りの洞窟》へと近づいていく。



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 切り立った崖の下。潮風にさらされた岩肌の裂け目に、ぽっかりと口を開ける巨大な洞窟があった。


 波が岩場に砕け、飛沫が白く舞い上がるたびに、ひんやりと湿った空気が肌をなでていく。洞窟の入り口には、長い年月をかけて削り取られたような自然の階段が続き、足元には無数の水たまりができていた。


 『ダンジョン:アレスの穴』が、今回のクエストの舞台である。


 足を踏み出すたび、砂利と小石が擦れる音。遠くから聞こえるのは、洞窟の奥で反響する波の音と、風が吹き抜けるかすかな唸り声のような音。


 レインが目を凝らすと、奥の闇の中に、青白い光がかすかに揺れていた。まるで誰かが道を照らすように、ゆらり、ゆらりと不規則に。


「……ここが、“アレスの穴”」


 先頭に立ったルナベールが、静かに呟いた。その声に、自然と周囲の音が吸い込まれるように感じられる。


「このダンジョン、もともとは巡回中の海辺の警備隊が偶然発見したそうです。その後、街を通じて朱雀軍に報告され、調査隊が一度だけ内部に潜入しています」


 そう言って、ルナベールは手元の小さなメモ用紙をちらりと見ながら続けた。


「記録によると、内部には水属性の魔物が多数確認されていて、濡れた岩場での滑落、海霧に紛れた奇襲、さらには湿気による魔力干渉……魔術系には少々不利な環境とのことです。まだ未踏部分も多く、危険度は不明ですが、現時点では中級ダンジョンと指定されています」


 真剣な声音に、サヤもレインも思わず背筋を伸ばす。いつもはどこか天然で穏やかなルナベールの目が、今は鋭く、冒険者の光を帯びていた。


「なるほどね……水場ってだけで面倒なのに、そんなオマケまでついてくんのか~」


 サヤが腰の鈴付き布帯をきゅっと締め直しながら、気合いの入った笑顔を浮かべる。


「よぉーっし、気合入れてこー! せっかくの初冒険、ビシッと決めて伝説残しちゃう?」

「いや……その前に、まずは無事に帰ることを目標にしような。なにせこっちは、まだ“ヒヨッコ”なんだから」


 レインが苦笑しながら言い、背中の小さな荷を担ぎ直す。


 すると、ルナベールがやわらかく微笑み、二人を見た。


「ふふ……そうですね。でも、最初の一歩を踏み出すこと。それが、何よりも大事なことです」


 そう言って、懐から取り出した灯火石に魔力をこめる。淡い蒼白の光がゆっくりと洞窟内を照らし出し、岩壁の表面を幻想的な紋様がなぞるように踊った。


「では──行きましょう。私たち《トライデント》の、最初の冒険を刻みに」


 サヤが片手を掲げ、「しゅっぱーつ!」と元気よく叫ぶ。その声が、洞窟の奥へとこだまする。


 レインとルナベールがその後に続き、三人の影が青い光に照らされながら、ゆっくりと闇の中へと吸い込まれていった。


 波音が再び、穏やかに崖を打ち続けている。


 足元に水が溜まり、天井からは一定の間隔で雫が落ちる音が響く。灯火石の蒼い光を頼りに、三人は《潮鳴りの洞窟》の奥へと慎重に歩みを進めていた。


 洞窟の内部は思った以上に広く、天井の高い空間が幾つも続いている。壁面には湿気に濡れた苔がびっしりと張り付き、その合間から小さな蛍光虫がぽつぽつと光を放っていた。まるで星空を逆さにしたような、不思議な美しさ。


「……水の音が、反響してるのね。方向感覚が狂いそう」

「つーか、ちょっと涼しくて快適〜。てっきりジメジメした地獄かと思ってたわ」


 サヤが無防備に手を広げ、天井からのしずくを避けるようにひらりと身をひねる。


「油断すんなよ。何が出てくるか分かんねーし……って、なんか来たぞ!」


 レインの声とほぼ同時に、水たまりの奥から“ぷるん”とした音が響いた。


 ぬらりと這い出してきたのは、透き通ったゼリー状のスライムが二体。それに続いて、水音と共に姿を現したのは、魚のような顔に鋭いヒレをもつ魔物――《フィッシュグール》だった。二足歩行で、水中から陸地へと適応した亜種のようだ。


「ここは私が──!」


 ルナベールが一歩前へ出て、詠唱を始めた。青紫の魔力が空中に陣を描き、その中心から雷光が集束する。


「──《サンダーレイン》!」


 轟音と共に、天井近くから落雷が連続して叩きつけられた。電撃の雨がスライムの身体を貫通し、火花を散らして蒸気が立ち昇る。フィッシュグールも一瞬で硬直し、逃げる暇もなく落雷が直撃した。


 水場に雷は相性最悪。魔物たちは呻く間もなく、焦げた匂いと共に床に倒れた。


「うっわ……すげぇ……」

「ルナちゃん、カッコイイ〜!」


 サヤが拍手しながら笑顔を向けると、ルナベールはほんのりと頬を赤らめつつ、魔力の余波が収まるのを見届けた。


「ふふ、ありがとうございます。でも、まだ序盤ですから、気を引き締めていきましょう」


 それからしばらく進んだ先、天井が低くなったエリアに差しかかったとき、ルナベールがふと足を止めた。


「……ありました。あれです、目的の鉱石」


 岩の窪みに光る、灰銀色の鉱石が群をなしていた。かすかに発光しており、淡い青いラインが筋のように走っている。


「これが《リヴァイアストーン》です。朱雀では魔道具の触媒に使われる貴重な鉱石です。取り扱いに注意を」


 ルナベールが手袋を嵌め、丁寧に岩を叩いて状態を確認する。


「よーし、掘るぞ掘るぞー!」


 やる気満々のサヤを横に、ツルハシを手にしたレインが岩肌に一撃。軽快な音と共に、欠け落ちた破片の中にうっすらと青白く光る鉱石が姿を現した。


「これ、結構脆いな……慎重にやらねぇと」

「頑張れ〜レイン。ウチはそっち係じゃないから応援だけしてまーす!」

「いや手伝ってくれよ! ……ったく」


 レインがツルハシで掘り、サヤがバッグを広げて準備を整える。


「よーし、ガッツリ掘ろー!! さっさと終わらせて、次のレアドロップポイントへ〜!」

 

 笑い混じりのやり取りをしながらも、手元の作業は真剣そのもの。レインは少しずつ欠片を削り出し、ルナベールが専用の採取袋に収納していく。


「ねぇルナちゃん。ダンジョンってさ、こうやって自由に出入りしていいものなの?」


 岩を抱えながらサヤが首を傾げると、ルナベールは姿勢を整え、真面目な顔で答えた。


「いえ。ダンジョンというのは、基本的に“国家の資産”とされるものなんです。発見された時点で、まず街を通して国に報告され、即座に朱雀軍の調査隊が派遣されます。民間人が勝手に入るのは重罪なんですよ」

「ふぇぇ……そんなに厳しいんだ?」

「はい。危険な魔物や罠、それに魔素の濃度によっては命を落とすこともありますから。だから、正規の《冒険者ライセンス》を持っている人間、もしくは朱雀軍のような公的組織の者しか潜れないんです」

「なるほどねぇ……そんで、調査が終わったら自由に使っていい感じ?」

「いえ、それも国家の許可が必要です。こうしてギルドを通じて、一定の“入場許可証”を得て、クエスト形式で探るのが通例です。素材や魔鉱石の一部は、国家に税として納める義務もありますし……」

「思ったよりガチガチに管理されてるんだな……」


 レインが掘りながらぽつりと呟いた。


「はい。でもそれだけの価値がある場所、ということですから。資源、魔物、そして……時には古代の遺物まで。いわば、ダンジョンは“歩くお宝箱”のような存在なんですよ」

「たしかにテンション上がってきたわ〜! よーし、次は宝箱見つけるターンね!」

「いや、クエストは“採取して帰還”がメインだからな? 寄り道禁止な」

「え~」


 三人の笑い声が、ひんやりとした空間に少しだけ温もりを与えた。



 ──だが。



 その平穏が、長く続かないことを、彼らはまだ知らなかった。この静けさの裏に、恐るべき“深海の番人”が眠っていることを。

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