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8. おままごと

 案内された子供部屋には絵本や、お絵かきセット、オセロや双六、将棋にチェス。ブリキのロボットに着せ替え人形。そして目を引くのが子供の背丈にあわせて作られた木製のおままごと用キッチンセット(おそらく職人さんが作った一点ものでしょう)。

 

 前世ではひ孫の誕生日におままごと用のキッチンセットを買ってあげたことがあります。三条様邸にあるものよりずっと安価なものですが。ひ孫は気に入って私と延々、おままごとやレストランごっこをしていました。子供のままごとって終わらないんですよね。懐かしです。


 懐かし気持ちに浸っていますと、車椅子を自走しながら花ちゃんがやってきました。

「これ、いいでしょ。私のお気に入り。しょうちゃんも見て。」

 お茶碗の縁には赤、黄、青、緑、白、オレンジ、ピンクのラインが引いてあります。


「しょうちゃんはどの色が好き?!」

「緑かなぁ。」

「しょうちゃんの好きな食べ物は?」

「周南堂の羊羹。」

「私も羊羹好きですわ!じゃあ、私がこれから作りますね!」

「やったー!」 

「はい召し上がれ。」

「花ちゃんの作った羊羹は帝都一、いや世界一美味しいなぁ。」

「もーっ、しょうちゃんったら。」


相変わらずノリがいいですね・・・。兄さん・・。

いつの間にかあちらでは花ちゃんと兄の新婚生活が始まってしまいました。邪魔をしてはいけないと察した私はあきちゃんを誘いお絵かきセットで遊ぶことにしました。




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