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68/409

68.文化祭㉛

申し訳ありません。投稿の順番を間違えていました。67話を投稿せずにこの68話を先に投稿していました。先程67話を投稿し、再度68話(この話)を投稿しています。

「白雪姫~。目を覚まして~。」

言えた。これまでの練習の成果を発揮することができました。しかし、まだまだ気は抜けません。


そしていよいよクライマックスです。

「キャー!!」

講堂の観客の歓声が響き渡ります。この劇の見せ場である白雪姫と王子のキスシーン。かえでさんと隆くんの芝居は観客をすっかり魅了しています。



「白雪姫は王子様と末永く幸せに暮らしましたとさ。 おしまい。」


ワーー。パチパチパチパチ。観客の歓声と拍手が鳴りやみません。この劇に参加できて本当に良かったです。

カーテンコールで再び舞台に上がりました。残念ながら眼鏡がなくてまったく観客の顔は見えませんが、お父さん、お母さん、兄さん、ゆずちゃん、涼くん、そしてあきちゃんが見てくれているそんな安心感に私は包まれていました。


「お疲れ様、二人とも、すっごく良かったわ。私、舞台上で2人の演技を見て泣きそうになりました。」

「ナヲは大げさだな。」

「そんなことないわよね、私の白雪姫は完璧だったから、ナヲが泣きそうになった気持ちわかるわ~。」

「自画自賛かよ。ナヲは王子の俺の演技が良くて泣きそうになったんだよな。」

かえでさんと隆くんは、張り合うそぶりをしながらもすごく楽しそうです。

私たちはこんな話をしながら出演者通用口から廊下に出たとたん、たくさんの人に囲まれてしまいました。

「すみません通路を開けてください!」

生徒会の腕章をつけた生徒たちが観客からかえでさんと隆を守りながら誘導していき、それに続いてたくさんの生徒達がが付いていきました。先ほどの光景は前世で見た大スターとファンそのものでした。

 

 そして、講堂前の廊下に取り残されたたぬきが一匹。あたりは急にしんと静まり返りました。

登場人物

小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

中村さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。

木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。

佐藤さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。

瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。

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