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48.文化祭⑫

トントン。

ノックと同時にあきちゃんの赤ちゃん返りの魔法が解けて、皇子様モードに戻りました。

「今日はご来店ありがとうございました。お料理は満足していただけましたでしょうか?」

私たちは、お料理のが素晴らしく、大変満足したことを伝え、料理長との会話を楽しみました。


「ありがとうございました。またお越しください。」

と従業員の方々に見送られ私たちはレストランを後にしました。

 あきちゃんは馬車で2人きりになったとたんまた赤ちゃん返りをし、私の膝を枕にして頭を撫でてって甘えています。私はあきちゃんの頭を撫でていると、

「そういえばナヲちゃん。クラス演劇のたぬきの台詞練習しているって言ってたけど、役作りうまくいってるの?」

「ええ。台詞はもちろんですが、たぬきの生態について理解した方がよりいい演技ができるんじゃないかと思って、先日図書館でたぬきについて色々調べたんですよ。」

「へぇ。感心だね。でもかえでさんが言ってたけど台詞って一言なんでしょ。」

「一言だからこそ頑張るんです。だって文化祭のためにみんなで頑張ってきたんですよ。一言だからって手を抜いたらクラスの皆さんの努力を踏みにじることになりますから。」

「私はナヲちゃんのこういうまっすぐなところが大好きなんだ。」


「ありがとうあきちゃん。もしよければ本番、見に来てくださいね。」

「うん。必ず見にいくよ。」

「花ちゃんや三条様は文化祭にいらっしゃらないんですか?」

「姉様は僕の代わりに公務を引き受けてくれて。だから両日とも見に来れないんだ。三条のおじさんも仕事で地方に出張でね。」

「そっか。仕方ないですね。ナヲちゃんのご家族は?」

うちはみんなで見に来るそうです。周南堂の涼くんもゆずちゃんも来ますよ。」

「そっか。楽しみだね。」




小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部なんですよ

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

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