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376.気がついたら㉒

「青木さんは夕方の汽車で帰るんですね。」

「ああ。俺も12時半の汽車で帝都に帰ることになったんだ。5日に式典があるから、宮崎に残っている特別部隊と救援部隊のこの汽車で帰ることになっているって井沢団長が言ってたぜ。」

「そうなんですね。」

「ナヲさんと、正二朗君は大勲位最高戦士賞受賞すんだろ。おめでとう。俺は鼻が高いよ。」

「ありがとうございます。」

私と兄は声をそろえてそういうと、

「そうなると、ちょっと厄介じゃね?新聞には15年ぶりに剣術大会も開催されるって書いてあったけど、兄弟で戦うことになんじゃねーのか?」

という青木さんの問いに兄は

「そうなるんでしょうね。まいったなー。俺はナヲ以外の相手なら勝つ自信あるんだけど、うちの妹は化け物並みに強いから。」

とひどいことを言うので

「化け物って、ひどいです。その化け物の妹は、訓練の大会で兄さんに完敗しましたから。でも、負けません。私も手に入れたいものができたんです。」

と私が反論すると、青木さんは

「俺は正次朗くんとナヲさんの試合が今から楽しみで仕方がないんだよ。祠の洞窟での二人の戦いっぷりに俺は感動したんだぜ。噂に聞いていた以上で驚いたよ。ただ、ナヲさんが幽魔にとどめをさす瞬間を見られなかったことが残念でならないんだけどね。ナヲさんが「くそがー!って言いながらとどめを刺すところ見たかったなー。」

と言って私を見るので、

「そんなに面白いものではないです!」

と強めにツッコミを入れました。そんなことを話していたらノックもせずに井沢団長と北見さんがやって来ました。北見さんは

「やっぱりここだったんだ。ナヲさんの病室に寄ったら留守だったからこっちに寄ったんだ。そしたら

3人の声がしたからさ。」

と言いながら封筒を青木さんに渡します。

「にしてもノックくらいしろよ。」

と言いながら青木さんは封筒を開けて中を確認しています。私と兄には井沢団長が、

「君たちの封筒には剣術大会の書類も入っているから。」

と言って大きな封筒(A4の用紙が入る封筒(ちなみに青木さんは普通郵便で送れるサイズの封筒))を受けとりました。

私たちも中身を確認すると、武功徽章と大勲位最高戦士賞授賞式の案内と祝賀会の案内と剣術大会出場資格者証の3枚の紙が出てきました。兄が

「剣術大会資格者証か・・・。ナヲは?はいってた?」

「うん。これでしょ。」

私たちが書類の確認をしていると井沢団長が

「これが剣術大会資格者証。初めて見たよ。」

というと、青木さんは

「俺は一度だけ先輩が受け取ったのを見たことがある。剣術大会の参加要件を満たすものがおらずずっと開催されていなかったからな。この資格者証を受け取るだけでもすごく名誉なことだよ。選ばれた者しかもらえないんだから。」

というと、北見さんは私と兄の頭をクシャクシャ撫でて、

「よくやったな。大勲位最高戦士賞受賞、剣術大会出場おめでとう。2人は救援部隊の誇りだよ!」

と言って喜んでいます。

 

 授賞式は皇居、白虎の間。4時から授賞式、皇居正面玄関に3時に集合。祝賀会は皇居鳳凰の間にて6時から。救援部隊礼服は当日支給。受賞者の家族も参加できるんですね。そして剣術大会出場資格者証には参加有無に関しては、授賞式当日意思確認する旨が書かれていました。


「礼服が支給されるんですね。」

私が井沢団長に確認すると

「そうなんだ。礼服だけじゃなくて隊服も支給されるって。先日の戦いでみんなの隊服はボロボロになったからね。」

「それは大変ありがたいことですけど、俺たちが新品の隊服を使わなくていい日々が続いてくれたらいいですね。」

と兄がしみじみと言いました。



後書き

登場人物

小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。神力を持つ。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。神力を持つ。

小南敏光→ナヲの父、工部省に勤めている。姉が経営しているセイコウ出版社副社長。神力を持つ。

小南カヨ子→ナヲの母。

皇帝陛下→角高順 光明の父。

皇后様→角優花 光明の母。

皇太子殿下→角光輝 光明の兄。(みっちゃん)

角光枝→角光明の姉。(花ちゃん)

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

平川環→セイコウ出版社の社長。敏光の姉(フジの妹)。ナヲの伯母。

中村邦子さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。

木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。

佐藤美香さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。ダンス部。

瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。

一ノ瀬類→あきちゃんのクラスメイト。

大川大地→騎士団の団員。自宅は武器や防具の工房で以前は職人として働いていた。平民。現在は特別部隊の隊長代理。

星野由美子→天文部、部長。

一ノ瀬雄太郎→類の祖父、八咫神神社神主

一ノ瀬サツキ→類の母

一ノ瀬勇→類の父、神祇省勤務

浜田さん→皇太子殿下角輝光の専属執事

三木さん→皇居の女中頭

井沢団長→近衛騎士団元団長・現、特別救援部隊隊員

鶴崎→光枝(花ちゃん)の専属執事

北見→特別救援部隊隊員

青木→特別救援部隊隊員

長野→特別救援部隊隊員

山口→特別救援部隊隊員

秋元→特別救援部隊隊員

宮橋→特別救援部隊隊員

石川→特別救援部隊隊員

福本→特別救援部隊隊員

加山→特別救援部隊隊員

多加知→特別救援部隊隊員

佐々木→九州騎士団団員

柳井→九州騎士団団員

江口→九州騎士団団員

東→特別部隊中隊長

南→特別部隊班長

北川→特別部隊班長

西田→特別部隊班長

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