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37.文化祭②

 それから文化祭が終わるまで授業はなく、全学年、文化祭の準備に取り組みます。私たちの模擬店のメニューは他のクラスとかぶることがなかったので、予定通り洋菓子(プリン、ゼリー、クッキー、ホットケーキに飲み物)に決まりました。

 

 そしてクラス演劇は、白雪姫に決まりました。主役(白雪姫)をかえでさん、王子様役を隆くんが担当します。私も森のたぬき役で劇に参加することが決まりました。


「白雪姫~。目を覚まして~。」というセリフを本番までに自分のものにし、立派にたぬきを演じたいと思っています。


 子供や、孫、ひ孫たちの文化祭にお客さんとして参加したことはありますが、まさか自分が学生として文化祭に参加できる日が来るなんて・・・。感無量です。これから文化祭が終わるまで忙しくなりそうです。


私たちは文化祭準備の担当きめを行いました。

①模擬店・調理班

②模擬店・教室飾りつけ班

③クラス演劇・衣装班

④クラス演劇大道具・小道具班

⑤ポスターチラシ班


私は模擬店・調理班になりました。(かえでさんと隆くんはクラス演劇大道具・小道具班。富さんと信くんは文化祭委員として全体のフォローをするそうです。) 




 


 文化祭当日まで私たちは忙しい毎日を送っています。

 

「皆さん、マドレーヌとクッキーが焼きあがりましたよ。試食もかねてお茶休憩をしましょう!」

 焼きあがったマドレーヌとクッキーをクラス全員に配り、味や見た目について検討をしました。味は好評だったのですがクッキーの形にもっと種類があれば見た目でも楽しめるのではという、素敵なご意見をいただきました。それで、先生から外出許可をもらいクッキーの金型を作りに金属加工業をしている富士おばさんの工場へ、同じ調理班の九条さんと行くことになりました。



 九条さんの紹介をしますね。

九条 善高よしたかさんは貴族で、お父様は立法省の大臣 善成よしなり様です。ちなみに九条さんは社交ダンス部なんですよ。

 貴族の方々は社交界でダンスは必須なんでしょうね。富さんも、信くんもダンスは幼い頃からレッスンを続けられているそうです。



「小南さん。準備はできたかい?」

(みなさーん覚えてましたか?わたしの名前は小南ナヲですよ。)

「ちょっと待ってください、今、在庫確認をしていますから。折角外出許可をいただいたのですからついでに材料の買い足しも済ませておこうと思って。」


「あー。ごめんごめん。、砂糖1キロと玉子2パックと黒のミシン糸とお花紙と木工用ボンド。これ、メモ。ナヲちゃん重たいけど大丈夫?」

「荷物は僕が持つから、問題ない。」

「九条さん。ありがとうございます。助かります。」

「いや。当たり前のことだから。」


「よろしく~!」


クラスメイトに見送られ、私たちは工場に向かいました。


小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部なんですよ

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父。

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