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359.気がついたら⑥

「ナヲちゃん。寒くない?」

「あいあああ。」(大丈夫です。)

「そっか。よかった。」

と言ってあきちゃんは私の頭を撫でます。あきちゃんは

「髪の色、白くなってもかわいいね。」

と言って白くなった髪を私に見せます。白髪になるのは前世からだと16年ぶりか。そんなことを考えていると、

「ナヲちゃん、鏡みる?」

「あい。」(はい。)

と返事をすると、

「ベッドを少し起こすね。」

と言って背中のクッションを外し私を仰向けに寝かせると私の唇に口づけをしました。

「あーはぁーあーあーあー。」(あきちゃん。私、恥ずかしくてどーにかなりそうです。)

「大丈夫。そのうち慣れるから。」

と言ってあきちゃんは笑いながらベッドを上げます。キコキコと音が聞こえます。

「このくらいかな?きつくない?」

「あーあーふぅ。」(大丈夫。)

と返事をするとあきちゃんは私の隣に座り鏡を見せてくれました。

「あーあああ。」(あー真っ白。)

幽魔に止めを刺す時に神力を体からかきあつめようとしたからこうなったのかな?

「ごめんね。ナヲちゃん。無理をさせて。私はこの髪色のナヲちゃんも大好きだけど。ナヲちゃんが嫌な思いをしてるなら。何てお詫びをしたらいいんだろ。髪は女の命って言うし。」

あきちゃんはしょんぼりします。

「あああぁあ。ああああえ。あああ、はーうあああ。」(あきちゃん。気にしないで。私、黒髪でも白髪でもどっちでも似合うから。)

と言うとあきちゃんは鏡をおいて又私に口づけをしました。そして私の髪を触りながら

「ナヲちゃんって、優しすぎるよ。私はナヲちゃんの優しさに甘えてばっかりだ。」

その時、トントンとノックの音がしました。あきちゃんは又私に口づけをすると、

「はい!」

と返事をしました。ガラガラとドアが開く音がすると、

「ナヲ!よかったわ。」

「ナヲ!父さんがわかるか?」

両親が部屋に飛び込んで来ました。その後ろから

「おはよう。ナヲ。」

と兄も部屋に入ってきました。




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