355.気がついたら②
先程間違えて次の話を先に投稿してしまいました。355、356の順番でお読みください。
「ナヲちゃん。」
「診察を待っている間、宿に電話した。ご両親と正ちゃんは朝イチでこちらに来るって。」
「あー。」(わかりました。)
「今日は12月30日の夜の11時56分。ここは高千穂の病院。他の救援部隊の井沢団長と、青木さんと、北見さんも入院してる。救援部隊は正ちゃん以外みんな入院して、もう退院したんだ。特別部隊の人たちは大川さん、西田さん、それと途中で合流した隊士が5人今も入院中。」
「あー。」(相槌の返事)
流石は兄さん。あの戦いで入院しなくて済んだなんて。そんなことを考えていたら、
「ナヲちゃん、よかった。本当によかった。私のせいでナヲちゃんが・・・。目を覚まさなかったらどうしようかと思った・・・。」
「あー。」(あきちゃんのせいじゃない。)
私はそう伝えたいのに言葉になりません。あきちゃんは私に
「ナヲちゃんは優しいから、あきちゃんのせいじゃないって言ってくれてるんでしょ。」
「あー。」(そうです。その通りです。)
「でも私が来たことでみんなを危険な目に合わせてしまった。本当に何てお詫びをしたらいいか・・・。」
「あー。あー。わー。」(違う。そうじゃない。)
私はあきちゃんに違うと伝えたくても言葉になりません。
「あの日、3時間経ったから私と西田さんと動ける騎士団4名で洞窟の入り口に行ったんだ。そしたら洞窟の中は誰もいなくて。私達は洞窟の入り口でナヲちゃんたちの帰りを待っていたんだけど、そしたら青木さんが隊士を2人連れて戻ってきて、そのまま倒れてね。青木さん私達に「もうすぐみんなの神力が切れる。倒れたままあそこにいたら戦いに巻き込まれて助からないらから助けてほしい。」って。西田さん以外は・・・私と一緒にいた隊士は神力が使えなくて、怪我もしていたから、私と西田さんが助けにいく事にしたんだけど。役に立つどころか逆に迷惑をかけてしまって・・・。」
「あーはぁーあーあー。」(役に立ちましたよ。一緒に幽魔と戦ったじゃないですか。)
私は一生懸命訴えます。
「あーぁは〜あーあー。」(あきちゃんがいたから幽魔にとどめがさせたんです。)
「あ?はーあーあーあ〜〜ああ?」(とどめって私、あの幽魔を倒すことができたんでしょうか?)
「うん。幽魔はナヲちゃんが「くそがー!」って叫びながら切り刻んだ後、蒸発して消えたよ。ナヲちゃんがとどめを刺したんだ。「クソがー!」ってナヲちゃんの口からそんな言葉を聞く日が来るなんてね。」
と言ってあきちゃんは笑います。
「あ?ああああああ。あ〜〜ああい。」(え?ごめんなさい。そんな汚い言葉をつかったなんて。)
「謝らなくていいよ。私はあの時のナヲちゃんを見てもっともっと好きになったんだから。」
と言って私に口づけをしました。
登場人物
小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。神力を持つ。
角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。
小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。神力を持つ。
小南敏光→ナヲの父、工部省に勤めている。姉が経営しているセイコウ出版社副社長。神力を持つ。
小南カヨ子→ナヲの母。
皇帝陛下→角高順 光明の父。
皇后様→角優花 光明の母。
皇太子殿下→角光輝 光明の兄。(みっちゃん)
角光枝→角光明の姉。(花ちゃん)
坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。
水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部
長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。
吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。
野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。
野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。
三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。
市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。
相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族
九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。
春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。
春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父
平川環→セイコウ出版社の社長。敏光の姉(フジの妹)。ナヲの伯母。
中村邦子さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。
木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。
佐藤美香さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。ダンス部。
瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。
一ノ瀬類→あきちゃんのクラスメイト。
大川大地→騎士団の団員。自宅は武器や防具の工房で以前は職人として働いていた。平民。現在は特別部隊の隊長代理。
星野由美子→天文部、部長。
一ノ瀬雄太郎→類の祖父、八咫神神社神主
一ノ瀬サツキ→類の母
一ノ瀬勇→類の父、神祇省勤務
浜田さん→皇太子殿下角輝光の専属執事
三木さん→皇居の女中頭
井沢団長→近衛騎士団元団長・現、特別救援部隊隊員
鶴崎→光枝(花ちゃん)の専属執事
北見→特別救援部隊隊員
青木→特別救援部隊隊員
長野→特別救援部隊隊員
山口→特別救援部隊隊員
秋元→特別救援部隊隊員
宮橋→特別救援部隊隊員
石川→特別救援部隊隊員
福本→特別救援部隊隊員
加山→特別救援部隊隊員
多加知→特別救援部隊隊員
佐々木→九州騎士団団員
柳井→九州騎士団団員
江口→九州騎士団団員
東→特別部隊中隊長
南→特別部隊班長
北川→特別部隊班長
西田→特別部隊班長




