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35.あきちゃんの後悔(あきちゃん視点の独り言)

 

 「なぜこうなった・・・?」

自分の教室の戻りながらつい言葉が漏れてしまった。


 正ちゃんからナヲちゃんが朝早く学校に来ているということを聞いた。ナヲちゃんは勉強に仕事に訓練に忙しく、私自身も兄の代わりに公務に参加したりと忙しくしている。だから、この朝の時間、ナヲちゃんと二人きりの時間を過ごしたかった。・・・ただたわいのない話をしたかった。話をしなくてもいい。10年間離れ離れになっていたその時間を埋めたかった。なのに・・・。


 私は皇子という特別な立場であるため注目を受けやすく、その為ナヲちゃんに私のことで迷惑をかけたくないと思い、同級生の質問に対してとっさに勉強を習いに来たと嘘をついてしまった。確かに独逸の学校より、この学校の方が授業が進んでいるので、昨日の授業は数学と英語に関してついていけなかったのは事実だ。しかし、家には家庭教師がいるのでわざわざ学校で勉強する必要はない。しかし明日から私は朝の補習授業を他の生徒と一緒に受けることになってしまった・・・。

「頑張ってくださいね。市川先生は数学の先生ですけど英国に留学されていたから英語も堪能なんですよ。」

とナヲちゃんに励まされてしまった・・・。

 

 明日からの朝補習・・・。とても憂鬱だ・・・。




小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

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