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287.親離れ㊴

満月の前に巫女の姿をした女性が一人立っていました。

「私は天照。私はあなたたちが来るのを待っていました。彼の成長にはしばらくの時がかかります。その間、この国に迫る危機をあなたたちに話しておきましょう。」

と言うとあきちゃんは

「あなたは私たち人の子に神力を与えた・・・・あの天照様でしょうか?」

「その通りです。私があなたたちをここに呼んだのは祠が・・・神聖なる祠が何者かによって穢され、幽魔を浄化ができなくなっているのです。おかげでここもこの有様。このままでは国中に幽魔があふれ帝国は滅びるでしょう。早く祠を清めなさい。まもなく彼の中の八咫烏は成長し彼の力も安定するでしょう。」

と言って天照はあきちゃんと一ノ瀬さんのもとにやって来て、あきちゃんには

「八咫柄の力で祠へ行きなさい。」

といい、次は一ノ瀬さんに

「あなたがその穢れを祓うのです。」

と言うと、天照は一ノ瀬さんの額に手を置き息を吸い息を吐きながら呪文なのかお経なのか何かを唱えると、今度は手を外し額に口づけをしました。そして

「頼みましたよ。」

と言ってゆっくり満月に向かって歩いて行きました。そして、天照は

「まもなく終わる。」

と言うと満月の中に入り皇太子殿下を横抱きにして息を吸うと、何かを唱えながら(皇太子殿下の)額に口づけをしました。その瞬間満月は消えてなくなり、大川さんのもとに皇太子殿下を抱いた天照がゆっくり歩いてきました。

「彼を頼みました。」

と言って大川さんに皇太子殿下を託すとそのまま空に上がっていきました。



登場人物

小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。神力を持つ。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。神力を持つ。

小南敏光→ナヲの父、工部省に勤めている。姉が経営しているセイコウ出版社副社長。神力を持つ。

小南カヨ子→ナヲの母。

皇帝陛下→角高順 光明の父。

皇后様→角優花 光明の母。

皇太子殿下→角光輝 光明の兄。(みっちゃん)

角光枝→角光明の姉。(花ちゃん)

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

中村邦子さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。

木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。

佐藤美香さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。ダンス部。

瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。

一ノ瀬類→あきちゃんのクラスメイト。

大川大地→騎士団の団員。自宅は武器や防具の工房で以前は職人として働いていた。平民。

星野由美子→天文部、部長。

一ノ瀬雄太郎→類の祖父、八咫神神社神主

一ノ瀬サツキ→類の母

一ノ瀬勇→類の父、神祇省勤務

浜田さん→皇太子殿下角輝光の専属執事

三木さん→皇居の女中頭

井沢団長→近衛騎士団団長

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