19.時は流れて①
あれから10年が経ちました。私は15歳になり高等教育学校に通っています。眼鏡をかけて、髪をおさげにきつめに結う。濃紺のジャンパースカートに丸襟のカッターシャツを着て・・・。「よし!身だしなみOK!」今日から2学期です。
前世の私は戦前生まれで、5人兄弟の長女。家があまり裕福ではなかったので義務教育である小学校までしか出ていません。だから、中等教育学校に入学し、学べたことはとても幸せでした。100年+13年の人生で初めて体験することがまだまだたくさんあるのだと入学時にとても感動しました。
以前、父の経歴を紹介した時に少し触れましたがこの世界の学校制度についてご説明しますね。
初等教育学校(6年間、6歳から12歳。義務教育)
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中等教育学校(3年間、13歳から15歳。初等教育学校を卒業した者で、入学選抜試験の合格者のみが入学を許可される。)
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高等教育学校(3年間、15歳から18歳。中等教育学校を卒業したもので、入学選抜試験の合格者のみが入学を許可される。)
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大学校(3年間、年齢制限なし。高等教育学校を卒業した者。もしくは中高卒業資格(※家庭の事情等で中等教育学校と高等教育学校に通うことができなかった者が大学受験を受けるための資格)取得者で、入学選抜試験の合格者のみが入学を許可される。)
初等教育学校と中等教育学校については、平民校と貴族校とで分かれています。平民の学校は義務教育終了後に進学はせず社会に出る子もいるので読み書きそろばんのような基礎学問を学び、高学年(5年生から)商業、農業、工業、進学コースに分かれて、自分の進路に合わせた学びをします。貴族校は基礎学問と社交と領地経営など貴族社会でのたしなみや学問を学ぶそうです。
中等教育学校は平民と貴族それぞれの初等教育学校での学びをさらに深く専門的に学びます。だから中等教育学校までは、平民と貴族は別々学校で学びます。
私は大学進学を目指していますので、初等、中等教育学校では進学コースに通いました。
初等も中等教育学校も私は主席で卒業しました。当たり前ですよね。私の中身は100歳と10数年の知識がありますから。しかしながら、先程お伝えした通りに小学校しか卒業してない私がなぜ中等教育学校も主席で卒業できたかというと、前世で通信教育『真剣ゼミナール』を孫たちと学んでいたからです。
息子夫婦が共働きでしたから、孫たちをうちで預かっていたんです。その時、孫たちが『真剣ゼミナール』で勉強していて学習内容を見せてもらったんです。解答用紙に書いてある赤インクティーチャーの詳しい解説、愛のあるメッセージに感動し、私も是非赤インクティーチャーにご指導いただきたいと中学講座と高校講座を受講していたんです。だから赤インクティーチャーに師事し、積み重ねてきた学びを中等教育学校で生かすことができとても嬉しく思いました。もちろん今世でも、初等、中等教育学校の先生からもしっかりと学ばせてもらいました。学びの楽しさ奥深さも初めて知りました。私の目が悪くなったのは勉強のやりすぎかもしれません。