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18.それからの日々

 私と兄ははその後も月2回くらい花ちゃんとあきちゃんと遊びました。(三条様のお宅に伺う時は私達家族だけで伺い、花ちゃんとあきちゃんや三条様が家に来る時は、涼くんやゆずちゃんも一緒に遊びました。)私達6人はもうすっかり打ち解けています。そして三条様は周南堂の常連さんです。


 


 でも、私達の楽しい交流は私が初等教育学校に上がる時に終わりました。花ちゃんとあきちゃんは独逸ドイツ連合国行くことになったのです。独逸は医療が進んでいて、花ちゃんの足の治療とリハビリ、あきちゃんは失語症の治療をするそうです。花ちゃんは学校にもいけていないから新しい環境で学ばせたいというご両親の願いもあるそうです。花ちゃんやあきちゃんのためにはそれが一番良いと思いますが、でもとても寂しいですね。


 私の家でみんな(私の家族+エツ子さん、花ちゃんとあきちゃんと三条様と執事の橋田さんと涼くんとゆずちゃんと2人のご両親)でお別れ会をしました。三条様はすっかり周南堂の常連で、花ちゃんやあきちゃんもおじさんとおばさんとすっかり仲良しになっています。今日は周南堂を臨時休業にして、(沢山のお菓子を持って)家族で参加してくれました。


 みんなで食事をしました。そしたら酔っぱらったおじさんが急に歌いだし、歌謡ショーが始まりました。おじさんは歌いながら独特な踊りを披露し(ゆずちゃんとおばさんは「恥ずかしいからやめて!!」と怒っていましたが)、それに父と三条様も参加し!おじさんを止めていたたおばさんまでが参加して。結局、全員で歌って踊ってと楽しい時間をすごしました。びっくりしたのが執事の橋田さんは歌がとてもお上手でまるで歌手の様なんです。私達は橋田さんのバラードに合わせて2人1組になりチークダンスを踊りました。(父と母、兄と花ちゃん、三条様とエツ子さん、涼くんとゆずちゃん、おじさんとおばさん、私とあきちゃんの組み合わせで。)

 楽しい時間はあっという間に過ぎて別れの時になると子どもも大人もみんな涙を流しました。最後に花ちゃんから


「私とあきちゃんは独逸に行きます。私たちはしっかり治療とリハビリをして、私は歩けるように、あきちゃんはしゃべれるようになって戻ってきます。だから待っていてください。」

とお別れのあいさつがありました。

すると涼くんが、

「未来の嫁さんに気持ち伝えろよ。」

と、胸熱(使い方あっていますか?)なことを兄に言ったので、

「花ちゃん、あきちゃん元気でね。そして花ちゃん、僕は花ちゃんにふさわしい大人になるため、これからも勉強と剣術を頑張ります。そして士族になって花ちゃんを迎えに行きます。」

誓いのようなあいさつをしました。

花ちゃんは泣いていました。それ以上に大人達がわんわん泣いていました。

帰り際、あきちゃんが

『ナヲちゃん、大きくなったら迎えに行くからね!』

と手帳を破った紙を私にくれました。

「楽しみにしてるね!」

と答え私達は解散しました。


あきちゃんは超絶美少女です。大人になったあきちゃんはどんだけ美しいのでしょうか?・・・美しいあきちゃんの隣に普通の容姿である自分が並んだ姿を想像すると悲しくなってしまいますが。・・・っとマイナス思考は良くないですね。私も女性として外見だけでなく内面も磨き、初等教育学校に行ったら勉強も頑張らないと!!そして2人と再会した時に恥ずかしくない様にしないといけませんね!!

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