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134.訓練(あきちゃん視点④)

 ナヲちゃんと大川が試合会場中心で向き合う。私は試合とはいえナヲちゃんに視線を向けられる大川に先ほどか敵意を向けてしまう・・・。この国の第二皇子としてあるまじき行為だ。

 試合が始まり一進一退の攻防が繰り広げられている。会場のほとんどは互角な試合を行ったいるそう思っているだろう。しかし、私は知っている。必死な表情の大川に対してナヲちゃんは冷静な表情をしている。男女の身体能力の差を埋めるために神力を使っているようだ。ナヲちゃんはこの後どうするのか?そんなことを考えていると、飛び上がったナヲちゃんは大川を木刀で地面めがけて叩きつける。叩きつけられた大川はすぐに起き上がりナヲちゃんに攻撃を仕掛けるも、ナヲちゃんはその攻撃が届く前に胴、蹴りを繰り出した。大川はカウント8で起き上がるもそのまま倒れ起き上ることはできずにナヲちゃんが勝利した。

 ナヲちゃんおめでとう!しかし次の瞬間私はまた大川を呪いたくなる出来事が起こってしまった。ナヲちゃんは、大川のもとに駆け寄ったのだ。彼女は大川に肩を貸しそして彼女たちのもとにやって来た救護班とともに会場を出て行った。



 表情を顔に出さないように、出さないように・・・。私たちは貴賓席から一度控室に戻った。

「それにしても素晴らしい選手たちばかりだったな。」

「特に小南兄弟はすごかった。」

三条のおじ様と、兵部省の大臣である剛田様が興奮して話をしている。

「次はいよいよ二人の対決ね。」

姉は複雑な表情をしてこっそり話しかけてきた。ここにいるのは皇女である姉でなく花ちゃんである姉だ。

「二人とも他の選手と比べ段違いに強かったでしょ。本気で2人が戦うとただでは済まない気がして・・・。」

「大丈夫だよ・・・。」

私は自分自身に言い聞かせるようにそうつぶやいた・・・。

登場人物

小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。神力を持つ。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。神力を持つ。

小南敏光→ナヲの父、工部省に勤めている。姉が経営しているセイコウ出版社副社長。神力を持つ。

小南カヨ子→ナヲの母。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

中村邦子さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。

木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。

佐藤美香さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。ダンス部。

瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。

一ノ瀬類→あきちゃんのクラスメイト。

大川大地→騎士団の団員。自宅は武器や防具の工房で以前は職人として働いていた。平民。

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