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110.訓練

「私がナヲちゃんを膝枕してあげたいのに。」

「ありがとうございます。気持ちだけ受け取っておきます。」

私たちの様子を見て花ちゃんが笑っています。

「あなたたち、本当に仲がいいのね。」

「花ちゃんこそ、兄と仲良しですね。」

「うん。仲良しよ!10年間離れていてやっと再会できたんだもの。いっぱいラブラブしなきゃ損でしょ。」

「ふふ。なんか花ちゃん変わりましたね。なんかすごく前向きになって強くなったって感じがします。」

「そうね。強くなったっていうか、正ちゃんが私を強くしてくれたんだと思う。私の為に必死に頑張ってくれている正ちゃんに似合う女性になりたいって。そう思って私も勉強やリハビリ、そして公務に頑張ってきたの。それに私、皇女でしょ、本当は、18歳になったら結婚のお相手探しをされるんだけど、三条のおじさんから正ちゃんの話を聞いた両親がその約束を果たすために頑張ってその地位を掴もうとしている正ちゃんを応援したいって、お相手選びを辞めさせてくれたの。幼い時に心も体も傷だらけだった私を助けてくれた英雄に私を任せたいって。私たちの交際を応援してくれる人たちのためにも、正ちゃんの為にもそんな弱いままの私じゃダメだ、私も正ちゃんに似合う女性になりたい、強くならなきゃって思って。前は傷のこととか事故のこととか色々あってすぐに落ち込んで下を向いていたけど、私も正ちゃんを幸せにしたいから、公務を頑張って、皇族としての力を持たなきゃいけないから。」

すると兄が目を開けて、花ちゃんの頬に手を伸ばして、

「そんなに頑張りすぎないで・・・。花ちゃんが大好きだよ。じゃ。おやすみ。」

と言ってまたスヤスヤ眠ってしまいました。

登場人物

小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。神力を持つ。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。神力を持つ。

小南敏光→ナヲの父、工部省に勤めている。姉が経営しているセイコウ出版社副社長。神力を持つ。

小南カヨ子→ナヲの母。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

中村邦子さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。

木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。

佐藤美香さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。ダンス部。

瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。

一ノ瀬類→あきちゃんのクラスメイト。

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