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106/418

106.訓練

 午前中の授業が終わり昼休みになりました。1時間目から4時間目は英語2時間に数学に現代文。休み時間のたびにかえでさんは私の所に来ては、だるいだるいと言っていました。

 そうそう、かえでさんと隆くんは今日は、お面をつけずに過ごしています。2人は文化祭の魔法が解けたって言って喜んでいましたが、今朝は下駄箱にファンレターがたくさん入っていたみたいです。かえでさんと隆くんはどっちのファンレターが多いか張り合っていました。

 信くんと富さんは文化祭委員会のアンケートの集計が昼休みにあると言って生徒会室へ、かえでさんと隆くんは今学食にお昼を買いに行っています。

 二人が戻るまで今日の授業のノートを見返していると、

「僕もご一緒していいかい?」

「私も一緒にいいかしら?」

九条くんと私のたぬきメイクを担当してくれた中村さんが声をかけてくれて、机を班形に動かしていると、

「私もよろしいかしら?」

と佐藤さんも仲間に加わりました。


「お待たせ。」

「ごめーん、お待たせ!」

隆くんとかえでさんが戻ってきました。

「ねぇ、聞いて〜。今日、おにぎりセットが私の目の前で売り切れたからおにぎりしか買えなかった〜。ナヲおかずちょーだい。」

「いいわよ。」

「俺は弁当なんとか買えた。あぁ、いらっしゃい。かえでに弁当取られないように注意した方がいいよ。」

と新しくランチ仲間になった3人に隆くんが言ったら、かえでさんに腕をパンチされていました。

私達はわきあいあいと、昼休みを過ごしました。そうそう、中村さんは邦子さん。佐藤さんは美香さんとおっしゃるそうです。文化祭で協力しあったお陰で、友人の輪も広がり、クラスの絆も強くなったように思います。

 午後は歴史と化学の授業があります。それに今日は訓練も。午後も気を引き締めて頑張らないといけませんね。

登場人物

小南ナヲ→前世で100歳まで生き、その記憶をもったままこの世界に生まれてきた。この物語の主人公。神力を持つ。

角光明→日之本帝国第二皇子。幼い頃に遊んでいたあきちゃん(明)。

小南正次朗→ナヲの5歳歳上の兄。あだ名は正ちゃん。神力を持つ。

小南敏光→ナヲの父、工部省に勤めている。姉が経営しているセイコウ出版社副社長。神力を持つ。

小南カヨ子→ナヲの母。

花ちゃん→角光明の姉。

坂上信雪→貴族(士族)。正義感が強くて優しくて力持ち。柔道部期待の星。

水木富→貴族(華族)。気さくな性格で心優しい子。茶道部

長井隆→平民。九州の長崎出身。実家は長崎で貿易商、英語、仏蘭西語、独逸語が堪能。私が企画部部長を務めているセイコウ出版社で翻訳のアルバイトをしている。。

吉田かえで→平民。曲がったことが大嫌いな明るい活発な子。帝都の下町朝草生まれ朝草育ち。

野島柚木→あだ名はゆずちゃん。両親が営んでいる周南堂で働いている。午前中は購買で、午後は周南堂の店舗で働いている。ナヲとの幼馴染。

野島涼介→あだ名は涼くん。柚木の兄。

三条礼司→日之本帝国の上院、太政大臣。20年前は文部大臣だった。光明と花ちゃんの叔父。

市川先生→1年C組の担任。担当教科は数学。英国に留学経験があり英語が堪能。

相田さん→ナヲのクラスメイト。貴族

九条 善高→貴族。父は立法省の大臣 善成。社交ダンス部。

春日フジ→金属加工の春日工業副社長。竹男の妻。ナヲの父敏光の姉。ナヲの伯母。

春日竹男→金属加工の春日工業の社長。フジの夫。ナヲの伯父

中村邦子さん→クラスメイト。文化祭の演劇のメイクを担当。

木田さん→クラスメイト。文化祭では衣装班。

佐藤美香さん→クラスメイト。文化祭では調理班。貴族。ダンス部。

瀬川くん→クラスメイト。文化祭では調理班。平民。

一ノ瀬類→あきちゃんのクラスメイト。

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