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僕の中の怪物  作者: 悦可
4/6

僕の中の怪物④

僕には分からない。

「幸せ」や「平和」、「温もり」が分からない。


分かるのは「虚無」と「寂しさ」、「虚しさ」、それと邪魔ばかりする「アレ」だけだ。


白い天井を眺めても幸せにはなれない。枕を濡らしても安らかには眠れない。窓の外で自由に羽ばたく鳥を見ても僕は鳥にはなれない。

そして病院に居ても僕の病気は一向に治る気配すらない。


昔はあった「元気」というものが欲しかった。

人を笑顔にする魔法のようなヒーローになりたかった。

でもいつからか「アレ」が僕に侵食してきてから見えなくなってしまった。

夢は儚いとは正しくこの事なのかもしれないな。


「努力は必ず報われる」という言葉は何を根拠に誰が作ったのだろう。


こうやって考えているうちに結局残るのは虚無だけなんだ。


人や幸せなヤツが嫌いと言った。

でも本当はただ羨ましいだけのことなんだ。

きっと喉から手が出るほど欲しかったものなんだ。


僕はへそ曲がりでひねくれ者に過ぎない。馬鹿馬鹿しいよな。




僕には分からない。

「幸せ」や「平和」、「温もり」が分からない。


分かるのは「虚無」と「寂しさ」、「虚しさ」、それと邪魔ばかりする「アレ」だけだ。


白い天井を眺めても幸せにはなれない。枕を濡らしても安らかには眠れない。窓の外で自由に羽ばたく鳥を見ても僕は鳥にはなれない。

そして病院に居ても僕の病気は一向に治る気配すらない。


昔はあった「元気」というものが欲しかった。

人を笑顔にする魔法のようなヒーローになりたかった。

でもいつからか「アレ」が僕に侵食してきてから見えなくなってしまった。

夢は儚いとは正しくこの事なのかもしれないな。


「努力は必ず報われる」という言葉は何を根拠に誰が作ったのだろう。


こうやって考えているうちに結局残るのは虚無だけなんだ。


人や幸せなヤツが嫌いと言った。

でも本当はただ羨ましいだけのことなんだ。

きっと喉から手が出るほど欲しかったものなんだ。


僕はへそ曲がりでひねくれ者に過ぎない。馬鹿馬鹿しいよな。


僕「おい怪物。お前はなんで僕にくっついてるの?」


「君が僕を作ったんだよ、僕は君の心そのものに近い。」


僕「消えてくれ、目障りなんだよ。」


「それは無理な話だなー、君が人として変わりでもしなきゃ無理だよ、もしくは物事の考えや思考を改めたりすれば?」


僕「そうだな。その通りだよ。」


全く、ごもっともだ。

何もしてない奴が何を言ってるんだって話だ。動かなきゃ始まらない理論だな。


でも僕には動く気力も元気もそう無い。


何をしたらいい?どうすればいいと?

僕に何が出来る?穴はどうやったら埋まる?足りないピースはどこにある?


そんな事ばかり考えている。


僕は一体何なのだろう。自分がまるで息をして動くだけのただの生命体にしか見えない。


鏡は嫌いだ。そんなただの生命体なんて見たくない。


僕は僕が嫌いなのかもしれないな。

嫌いでしょうがない。胸糞ものだ。



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