5日目02-対談
「テレパシーするに、おまえのカード私のカード!」
「ええ、言葉が稚拙な所も含めて、あなたのカードだと確信してるわ」
「バカにして!
えーい、こうなったら束になってテレパシーするしかないですよ!」
「そうだな。おそらくこの女の情報だが、
タイムリープを想定している」
「ビンゴ」
私は指をかざして応える。
「ということは、現実にタイムリープをしてまで打ち消したいという何かが起こったんだ」
「そうでしょうね。うふふ」
「なんでこんな状況で笑えるの?
思考回路のどこがぐるぐる巻きになったら、
そんなに楽しそうにいれるわけ?」
「わたし、殺し合い大好きだもの」
あ、言っちゃった。まぁ、隠すまでもないだろう。
「じゃ、さっそく殺していくわけだけど、
そこのテレパシー」
幸恵は目を背ける。
「残念だけどあなたしかいないわ」
無理矢理顔を近づける。
「ひっ!」
「あなたは他人より感受性が豊かであったから、超能力者とあだ名され、イジメられた。
それ以来、超能力者と言う概念自体に憤りを感じ、その概念自体を攻撃するために、
あえて、自らをテレパシー少女と名乗り、その概念を浅はかな、醜いものとして攻撃していく方法を選んだ」
「恐ろしいくらいに超能力者ですね。まるで自分を見透かされているみたいで怖いです。
きっと、ほかの人も、少なからず私をそういう風に見てたんですね…
あなたの存在で理解しました」
「別に超能力なんてないわ。考えればわかることよ。
恨みはないんだけど、ゲームである以上仕方ないから、理解させてもらうわ。
何か、もっと理解してほしいことある?」
「ほんとは、超能力者と言われたのに、超能力が使えない自分が、
ほんとうの超能力者に嫉妬していたのかもしれません。
でも、あなた見て思いました。私も、私でよかったんだって」
「私が超能力者みたいな言い方やめてくれる?」
「そういうものですよね…でも、満足です」
そう言って、幸恵は動かなくなった。
「せめて、安らかにお眠りなさい。
…さて、あと二人」
「勝てる気はしないが」
健二が立ち上がる。
「最後の抵抗と行こうか」




