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4日目01-意見交換

「おはよう」

ゲームマスターの声がする。

しかし誰も返事しない。

これは恒例だ。


「今日は、椅子が7つから、5つになる」


つまり、二人死ぬまでゲームは続くようだ。

なるほど。

絶好の機会だった。


「では、意見交換フェイズから行こう」


カードに意識を集中する。


______________________________________________________


中学生になって、高校生になってからは、普通らしく振舞うことを覚えた。

学校も変わって、小学校からのクラスメイトなど誰もいなかった。

それは、好都合だった。


道徳の授業で、心の病気について学んだ。

・人の気持ちがわからない。

・場の雰囲気に対応した行動がとれない。

・自分勝手に動いてしまう。

・統合失調症。

・妄想や幻覚が見える。

・周りのすべてが敵であるような感覚。

・すべての敵意が、自分に向けられているような妄想。


…。

それらは、すべて私にとってはあるあるネタでしかなかった。


そうか、私の心は病気なんだ。

でも、どうやって治せばいいのだろう?

だって、物心ついた時からそうなのだもの。

治したら、何もなくなっちゃうじゃない。


結論から言うと、私はおかしい。

知ってる。


そういうことで、諦めた。


____________________________________________________________


「…」


少し慣れた。


続いて他人の記憶だ。


_____________________________________________________________________


「おかあさん、いちばんたいせつなものってなに?」

「さあ、何だと思う?」

「うーん、あいかな…。それともゆうじょうかな、

みんなちがうこというから、むずかしいなっておもって」

「ふふ。教えてあげるね」

「え?おかあさんしってるの!?

しりたい!おしえておしえて!!」

「…ええ、教えてあげる。

…それは、『金』よ」

「え?」

「この世界の物はすべて金で買えるわ。人の心さえも」

「え?え?え?おかあさん?」

「『金』を持ったものが強い、これがこの世界における圧倒的なルールなのよ」

「おかあさん???」

「あなたは大金持ちになりなさい。世界中を動かしてしまうぐらいの圧倒的な大金持ちに。

そうすれば、何でも手に入るわ」

「…おかあ、さん…」


______________________________________________________________________


…。

なるほど。


全く同情しないわけではないが、

これは、金・暴力・SEXの最後のピースだ。


使えるかもしれない。



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