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僕には彼女だった物がいました。

作者: otiba

クリスマスイブに彼女が暴走して....

本日はクリスマスイブの前日の翌日。


クリエマスイブだ。


ケーキとチキンとワインと....あとはえっと....


今 寒空の下の冷え切った空気を俺の心だけで十分に暖まりそうな。


今夜はヒーターがなくてもよりHOTTERな夜を過ごせそう。



俺がヒーター 彼女が電池


2人揃ってこそよりHOTTERな夜は始まるのだ。


ピリリピリリ


すまん。カメラを止めてくれ。


------------------------


今夜は 別に意味でHOTTERな夜を過ごすことになる。


家ではなく病院へ向かう俺。


どうして....


なんで彼女に限って......


彼女は5時間前 時速200kmで走っていた。


彼女は4時間前 トラックに横腹から追突された。


彼女は3時間45分前 血まみれになって病院へ搬送された。


彼女は1時間前 手術室から出てきたが彼女の瞼は4時間前と同じ位置にあった。


彼女は今。 包帯や器具で繋がれて 俺の目の前にいる。 彼女の瞼は まだ、5時間前と同じ位置にある。



看護師が話しかけてくる。


「あの、病室でカレーライス食べるのやめてもらっていいですか?」


30分後


もう一度看護師が話しかけてくる。


「すみません。 函 館男 さんでよろしいでしょうか?」


俺に言いたいことがあるようだ


「は、はい」


奥に連れて行かれた


「あの、落ち着いて聞いてください。

新横浜ユキコさんはですね.....」


落ち着けと言われたが、ここまで来て落ち着けられるとでも言うのか。


「寝てます。」


? 俺は耳を疑った。


「普通に寝てます。

あなたがさっきまで『目を覚ましてくれー うおおおおおお』とか言ってて流石の私も笑いこらえるのが無理だったので言います。寝てます。 」


「え?でもあんなに痛々しい見た目であんな機械に繋がれて...

まだ意識が戻ってないって」


「意識不明にもなってないですしそれにあなたが来る1時間前までAmazonプライム見て大爆s(((


今まで溜め込んでいた不安がドバドバと流れ出る感覚がした。


どうやら僕の早とちりだったようだ。


クリスマスイブの夜。 僕と2人で過ごす夜のはずなのに なんで家から出ていた?


時速200km出してまで向かいたい場所があったのだろうか。


起きた彼女に問うてみる。


「Hey, why were you running out of control at such a high speed in the middle of the night?」

(やぁ なんで 夜中にあんな猛スピードで暴走してたんだい?)

「Oh, that's God told me to run. God direct to me』


(それは 神が私に走れと言ったのよ 神が私に直接)


こいつは無宗教だ。 キリストでもイスラムでもヒンドゥー教徒でもない。


だからわかる。


もう一度聞いてみようと思う


「Hey, why were you running out of control at such a high speed in the middle of the night? You can cut this IV tube at any time」


(やぁ なんで夜中にあんな猛スピードで暴走してたんだい?いつでもこの点滴の管は切れるよ)


「..........。」



人間というものは都合のいい生き物だ。


酸素が足りなくなったらあくびはするし


お腹が空いたら腹時計が知らせるし。



都合の悪い状況になった時に黙り込むし


今に見てろ。 お前の人生はHOTTERだ。


燃え尽きる摩擦熱だがな。



それでは早速浮気の証拠を.........


ちょっと待て。


犯人探しよりも


''浮気のできない体''にしてやる方が簡単なのではないか。


別に裁判にするつもりもない。


ただ彼女に天罰を与えてやりたいだけなのだ。


俺のことを裏切って


他の男とイチャイチャしてた


あの美女の皮を被った悪女に俺から罰を与えたいだけなのだ。


オーバーキルだ。


俺は道中の工事現場にあったハンマーを手に取り、病院へと向かった。


病室に行くと、今度はNetflixを観ていた。


今に見てろ。 Netflixもまともに見れない体にしてやるから。


ふっと気がつくと 俺の腕はムチにスイングしていた。


彼女の頭をひたすら殴り続ける。


彼女は少し叫んだと思えば。 静かになった。


彼女は死ぬのには足りなかったが介護施設行きとなった。


正直、そこまで痛めつける必要はなかった。


浮気の代償にここまでする必要があったのか。


検索しては行けない言葉のhusband is chisec

と同じようなことをした。




後日知ったのは。


彼女には要介護の母親がいて、


あの時車に乗っていたのは


母親の介護に行く途中だったのだ。


浮気などではなかった。


塀の中で俺は後悔し続けた。



HAPPY END




























見てくれてありがとう

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