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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ほどけた心臓

作者: 巡 三月

私の心臓は毛糸玉でできている。


その心臓には自己愛が肉巻いていて、中はとても冷たい。


これは、とても恐ろしいことなのではないかと思った。


私は温かくなろうと心臓の糸をほどいた。


でも、糸は劣等感が強すぎて極端な動きしかできなかった。


ある時は、どんなに温められても心臓の中は冷たいままで誰かを縛った。


またある時は、誰かに糸を食われることとなった。


次第に糸はくるくると自分勝手にほどけ始めた。


私は糸を止めようと掴んだ。


だけど、ほどけていく糸の速さについて行けずに手が擦り切れただけだった。


糸の方も誰かに止めてほしくて捩れきっている。


「最低」


そう呟くと、自分の胸をハサミで刺した。


そのままハサミを開き、胸をこじ開ける。


糸を根元から切ってしまいたかった。


顎を引き寄せて腹を突き出す。


そうすると、ぽっかりと開いた胸の穴から毛糸玉の心臓が見ることができた。


ほどけた心臓の奥底までよく見えている。


やはりと言うべきだろうか心臓の中は空っぽだった。



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