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俺の探究心



 俺たちにお声かけしてきた者が本当の保護者だとしたら、ういと思われる女の子と一緒に立ち去っていった者は何者なんだ。

 怒りの感情は出なかった。それ以上に探究心が揺すられる。


「再度確かめてます……」

 すずねも気づいたようで、携帯端末を手に持っていた。


「どうだ?」

「反応あり、ですね」

「それじゃあ案内してくれ」


 すずねが気にしていた場所に。俺はただ着いていくだけだが、すずねが力を貸して欲しそうにしているのは薄々気づいているつもりだった。


「問題は行きたい場所がやや遠いことですね、わたしたちの移動中に反応が消えてしまうかもですが」

「それでも行く」

「そうですか……あの女の子の為です?」

「そうだな」


 半分は女の子の為かもしれないが、あとの半分はずずねの為だ。

 俺の口が動いたかもしれないが、気にしないことにした。発言は避けて、とにかく急いですずねが行きたがっている場所へ連れていってほしかった。

 そうしないと、女の子に何があるかわからない。


「そこまで真剣なら、仕方ないです……着いてきて下さい」


 すずねは再度、携帯端末をポケットにしまい込んだら走り出した。といっても、そんんあに早く感じないな。俺にとってはやや軽いジョギング程度になりそうだから、すずねを追い抜かない程度に着いていくことにした。


 商店街はお昼前ということもあって、各店舗の前で足を止めている人がちらほらといる。

 でも、俺とすずねは足を止めない。

 雑貨店の通りを突き当たりまで進むと、右方向に曲がって更に前進した。

 その辺りから、すずねが右手側を気にしていた。右手側は木が植えられていて、お店はないのだが、だんだん走る速度が落ちてくる。


「……ここが加美浜第二公園です」

 すずねが完全に足を止めると、そのように言われた。


「反応は?」

「えっ、はい――たった今消えました」


 ちょっと遅かったか。俺は入ってみると、一見普通の公園にみえた。


 砂場が荒らされた様子はない。

 木のベンチはやや白っぽさが目立つが、それ以外は特になさそうだ。

 ブランコはピタリと定位置に止まっている。金属ではなく、プラスチックのような透明感のある素材で出来ているせいなのか、とても清潔感のありそうな状態だった。


「どこに行った……?」


 誰も利用してなさそうな空気が公園内に流れていた中、俺は口に出していた。



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