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第七十二話 看守との戦い

 「おいどうするんだよ。警報鳴り響いてるぞ」

 「二手に分かれよう。俺は気配を消して管理室まで行く」

 「俺達は囮役をやればいいんだな」

 「悪いが頼めるか?」

 「任せろ。管理室の場所は把握しているのか?」

 「事前調査はしてある。盗み次第脱出する。外で待ち合わせだ」

 「了解」


 俺達とカイルは二手に分かれる。

 カイルの気配が消失した。

 流石だな。これなら見つからず管理室まで行けるはずだ。


 「早速囚人共が騒ぎ出しているぞ」

 

 ラファの言葉通り檻に閉じ込められている犯罪者、所謂囚人共が警報を聞いて騒ぎ出している。

 全部で第五層から成るこの監獄。

 60人が五層に分かれて収監されている。


 「ええい黙れ犯罪者共。貴様らかこの砦を破壊したのは」

 「誰だお前?」

 「私はここの看守の一人グーランだ。貴様らを器物損害、国家破壊の罪で拘束する」


 グーランという看守が早速魔法を使用してくる。

 

 「火属性魔法発動フレイムキャノン」

 「おっと」


 俺はラファを抱きかかえ空中に飛ぶ。

 そして看守を跳び越す。


 「何だ貴様ら!? この速さは」

 「ここは広くていいな」

 「ええい。もう一度喰らえ。フレイムキャノン」


 炎を圧縮した高速の球が俺達に向かって飛んでくる。

 それを俺は軽々回避した。


 「なあ殺していいかな?」

 「犯罪者ごと殺すのか?」

 「どうする? 面白そうだし犯罪者脱獄させるか?」

 「悪い事考えるなお前。善人らしさが消えたぞ」

 「そうか?」


 どの道善人じゃないしな。

 それに俺の最終目標はエターナル攻略。

 その為なら手段を選ぶつもりはない。


 「取り敢えず鑑定する」

 「分かった頼む」


 ラファが鑑定する。


 「HP10000。攻撃力5000。防御力3000だ。弱いぞ」

 「世界的犯罪者を守る看守がこの程度か!?」

 「知らん。だが鑑定結果はそう出ている」


 何故だ。何故弱い。

 そもそも砦も俺でなくても壊そうと思えば壊せる魔導士はいる筈。

 囚人を脱獄させようと考える魔導士自体が存在しないのか?

 まあ普通はそうなのかな。俺がやっている行為が可笑しいだけで。


 「スキル雷閃発動。スキル煉獄発動」

 「この監獄に足を踏み入れた者は必ず後悔することになる」

 「はああああああああああああああああああああっ!」


 俺の攻撃を回避しようとグーランは横に飛ぶ。

 しかし俺の命中率は∞なので絶対に攻撃は命中する。


 「ぐわあああああああああああああああっ!」

 

 看守グーランを倒す事に成功した。

 

 「おいお前この檻を壊してくれ。ついでに手枷も」

 「俺もだ。頼むぞ」

 「あいつに見つからないうちに速く」


 あいつ? 誰の事だ。

 そんな時だった。

 監獄の奥から二つの足音が聞こえる。

 一つは大きなドシンドシンという足音。

 もう一つは小さい人間の足音。


 「全く何の騒ぎかな」

 「誰だ!?」

 「僕はここの一時的な看守を任されているレイだ。ここに何の用かな?」

 「どうでもいいだろ。話す気は無い」

 

 レイは大きくため息をついた。

 そして何かを察した顔をする。


 「欲しい物でもあるのかな?」

 「さあどうだろうな」

 「少し遊んでみるか。行けダークエレファント」


 ダークエレファントと呼ばれる大きなモンスターが俺達の前に立ちはだかる。


 「これを倒せたら君たちの願いを叶えてあげよう」

 

 そう言ってレイはその場に欠伸をしながら座り込む。

 同時にダークエレファントが大声で鳴き始める。


 グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


 俺とラファはダークエレファントと戦う事になった。


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