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第六話 ブラックウルフとの競争その1

 俺は現在第五層にいた。あれからオーガ、ゴブリン、グレムリンなどと死闘を繰り広げてきた。そして三日分の食料が無くなった。

 代わりに手に入れたのはアイテムボックスだった。

 これでアイテムはどうやら無限に収納できるらしい。

 アイテムバグったらそっから取り出して使い放題だな。

 

 「だけどバグらないな」


 あれから第五層までバグる事はなかった。

 そして現在俺は一本の薄暗い通路を歩いている。


 「本当に永遠なのかこのダンジョン。最悪だ」


 俺は肩で息しながらも一本の通路を歩いて行く。

 そして大きな扉の前に出た。


 「もしかして出口か?」


 俺は僅かな期待を希望を抱いて扉を開けた。

 するとそこには漆黒の毛皮に覆われた一匹の素早そうなそれでいて凶暴そうな狼型のモンスターが居た。

 【ここから先、ブラックウルフとの競争で勝て。さもなければお前はHPが0になる】


 何だと!?

 俺は突如空中に表示された文字に驚く。そして更に奥の扉が開いた。


 【第五層最奥地のゴールまで辿り着け。先に辿り着いた方を勝利とする】


 討伐じゃなく、競争だと!?


 【お互いの邪魔をすることは禁止である】


 くそ討伐も出来ないのか。

 

 【ではよーいスタート】


 その文字と同時にブラックウルフは奥の通路へと全力で走り出す。

 華麗な走りで俺を置いていく。


 「くそまずい。スキル強化」


 俺はスキルポイントを5使い自分の身体能力を強化する。

 そして全力で走る。

 

 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」


 大声を叫び走り出すが、ブラックウルフの足には敵わない。おまけに道が迷路のように入り組んでいてゴールが分からない。


 「不味い。ここまで来て死んでたまるか」


 俺は諦めない。そんな時、俺はステータス画面を見てある一つの事に気づく。

 

 ステータス

 名前【レイン】

 年齢【15歳】

 レベル【1】

 HP【90】

 MP【50】

 攻撃力【10】

 防御力【10】

 俊敏【10】

 魔力【10】

 幸運【1】

 SP【45】

 スキル【強化】

 固有スキル【経験値0】

 装備

 武器【なし】

 防具【なし】

 アイテム【アイテムボックス】

 アイテムボックス内部【なし】

 お金【∞ガルド】


 まさかバグの条件って!?

 俺は半信半疑だが、目の前にある大きな柱に自分の頭を何度もぶつけた。

 大量に出血する。

 そしてもう一度ステータスのHPの値を確認する。


 HP【30】


 「スキル神速を取得致しました」

 「やっぱりか!?」

 「バグの条件が変更されました」

 「何!?」


 最初のバグの条件はやっぱり思った通りHPが30以下になることだったんだ。

 思えばスーパータイガー戦、そしてオーガ戦ではHPが30以下になっていた。

 しかしゴブリン、グレムリンとの戦闘ではHPが30以下になることはなかった。

 だからバグが発生しなかったんだ。


 「しかし糞。バグの条件が変更されただと。また一から条件の特定が必要じゃねえか」

 

 だがそんな事は後回しだ。

 今はブラックウルフとの競争に勝つのみだ。


 「スキル神速発動」

 

 俺はスキルポイント45全てを使って発動される。

 そして一気に足が神のように速くなった。


 「これなら勝てる」


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― 新着の感想 ―
[一言] スキルポイントを使わないとスキルって使えないんですか?
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