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第四十四話 地下ダンジョン攻略開始

 スリベルグ国へ到着した俺達は早速未攻略の地下ダンジョンへと赴いた。

 この地下ダンジョン攻略はハンターランク1000のクエストでもある。


 「ここが地下ダンジョンか。薄暗いな」


 ある廃教会の地下に存在するダンジョン。

 地下階段を覗くと真っ暗闇で不気味である。


 「少し怖いですがレインがいれば敵なしです。回復は私に任せてください」

 「鑑定は私に任せろ」

 「二人ともありがとう」


 俺達は地下階段を下りて地下ダンジョンへと潜り込んだ。

 松明の灯りが廊下を照らす。


 「ここにも髑髏剣士か!?」

 

 俺達の前に早速現れるモンスター。

 そのモンスターはエターナルからやって来た髑髏剣士だった。


 「HP、攻撃力、防御力は前と同じか?」

 「同じだ。スキル煉獄で倒せる」

 「了解だ」


 髑髏剣士のステータス値は以下である。


 HP5000。攻撃力4000。防御力2000。

 前回はスキル煉獄を用いても一撃では倒せなかったが今回は勝てる。

 何せスキル煉獄発動時、前回は攻撃力は6000で現在は7200だ。


 「スキル煉獄発動」


 俺は魔剣アーレードの武器効果で漆黒の斬撃を髑髏剣士に飛ばす。

 命中率∞も相まって絶対必中である。

 

 「よし倒せたな。先へ進もう」


 髑髏剣士を討伐した俺は髑髏の塊を入手する。

 そして先へと進む。


 「今度はブラックオーガか」


 一本道の廊下に何匹も最奥地を守護するように配置されている。

 これは並大抵の魔導士では勝ち目がないな。

 未攻略なのも頷ける。


 「鑑定を頼むラファ」

 「うむ」


 モンスターによっても個体差がある。

 鑑定士がいる場合毎回鑑定してもらうのがいいだろう。

 因みに固有スキルはスキルポイントを必要としない。

 それ自体が個性であり能力であるからだ。


 「HP500。攻撃力200。防御力200だ」

 「楽勝だな」


 俺は魔剣アーレードによる漆黒の斬撃をブラックオーガへと命中させる。

 討伐したが今回はアイテムはドロップしなかった。


 「かなりモンスターがいますね。しかもまだ入り口付近なのに」

 「これは体力勝負になりそうだな。最悪泊まり込みもあるかもしれない」

 「テント買っておいて良かったですね」

 「だな。99個買ったけどな」

 「幾らでもお金ありますし、アイテムボックスもありますからね」


 俺はスリベルグ国の地下ダンジョン攻略前、冒険者ギルドでハンターランク1000のクエストを受注した。それが未攻略の地下ダンジョン攻略クエストだった。その後アイテムショップでテントを購入した。何と99個もである。


 「喉が渇いた。水をくれ」

 「ああオッケー」

 

 俺はラファに水を渡す。

 アイリスにも水を渡した。

 そして俺も飲む。


 「水も99個持ってるから大丈夫だ。だがなるべく早く攻略しよう」

 「ですね。ここ空気悪いですし」

 「埃っぽいな」


 俺達は地下ダンジョンを奥深く潜っていく。


 「扉だな。開けてみるか」

 

 俺が早速扉を開ける。

 すると扉の奥から弓矢が飛んできた。

 俺は瞬時に回避する。


 「あぶねえ。鑑定してもらえばよかった」

 「俊敏∞で良かったな」

 「ああマジで死ぬかと思った。罠もそりゃあるよな」


 罠があった部屋を俺達は捜索する。

 そして一冊の本を見つけた。


 「何だこの本? やけに古いが」

 「どうやら日記のようですよ」

 

 そこに書かれていたのは冒険者が記した魂を込めた日記だった。

 

 『ここは地獄だ。誰も攻略など出来る筈が無い。どうかこの日記を見た者は思い止まり帰ることを希望する。決してあのモンスターに出会ってはいけない。俺は何とか傷だらけで逃げ帰ってこれたが仲間は全滅だ。冒険者よ自惚れてはいけない。あれに勝てる冒険者など存在しないのだから』


 どうやらこの日記はこの地下ダンジョンを攻略しようとした冒険者が書いたようだ。

 文字もかなり汚く殴り書きである。


 「まさかこの日記を読んで恐れたなどとは言わんよなレイン」

 「当然だ。攻略してやる気持ちが増幅したぜ」

 「それでいい。楽しみだ。ワクワクするな」


 俺達は日記に一言記して部屋を出る。

 記した内容はこうだ。


 『この世に攻略出来ない物など存在しない』


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