彼氏と喧嘩しました
「もう!聞いてよ優賀!彼氏の瑞稀が・・・」
クリスマスイヴの23時14分。同じ大学のサークル、という感じの「島崎 三玖が、部屋に来て言ってきた。
この子は彼氏持ちで今日はデート行くとかで休んでたはずらしい。
羨ましい気もあるけど、正直こんなのもあるから別に1人でもいい気がする。
まぁ、三玖に関しては毎週のようになるから日常茶飯事なんだが。
「だからさ!いい加減にしてって!そもそも別れないの凄いわ!そもそも今日にする喧嘩!?」
「だって・・・プレゼント買い忘れてせっかく買ってあげようとしたのに・・・映画見て夜ご飯までは最高だったんだよ!?」
「いやそれは三玖のせいなんじゃないの!?」
「・・・せっかくクリスマスだからゲーム機でもあげて一緒に徹夜でやろうとしたのに・・・」
「いや予約してなかったの!?」
いつものように、こういう話が続く。大体瑞稀の愚痴だから後半飽きてきたけど。
30分ほど経って、どうしようもなかったからいつもの手段を取った。
「・・・今日はここで寝る?なんで私の部屋ばっかりなの?こういうのは」
「だって、優賀はサークルのリーダー的なのだし・・・」
確かにそうだけど。今作ってる物もあるし、基本的には2人分のスペースはほとんどない訳だが・・・やむを得ん。さっと押し入れから布団を出した。
「・・・さすがにスペースがないから、押し入れで寝るならいてもいいよ」
「ありがとう!優賀!」
そう言って、さっとスマホと近くにあるポーチを持って、玄関の方へ向かった。
「どこ行くの?優賀」
「ちょっとコンビニ、飲み物買いに行くし、なんかいる?」
「飲むヨーグルト」
そう言うのを聞いて、玄関を出た。コンビニも、半分本当。だけど、最重要目的は、瑞稀だ。
「瑞稀くん、夜にごめんね、優賀です」
先に瑞稀のとこに行くことにした。クリスマスと言ってもさすがに深夜のコンビ二だし、大丈夫だろうと判断したからだ。
「あ、優賀・・・ゴホッゴホッ」
咳をしている音が聞こえた。最も、好都合だった。
「はいこれ、聞いたよ、少し風邪気味って」
「あ、ありがとうございます!優賀さん!」
そう言って、とりあえずその場で飲んだ。大体自分の作った薬は水がなくても大丈夫だし、作用も安全なのは確か・・・今回は少し嘘をついてるけど。風邪は治るけど。
「その・・・三玖に謝ってください、今回断った理由は・・・もう今回買っちゃってたんで・・・」
そう言って、玄関を閉じた。それを確認して、優賀はコンビニへとさっと向かった。




