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戦艦『綿津見』シリーズ  作者: 智葉
戦艦『綿津見』~誇り~
1/1

《序》戦艦『綿津見』

 日本は苦境に立たされていた。

 中国侵攻と仏印進駐をきっかけに米英各国からの経済制裁を受けた日本は石油などの資源の生命線を経たれ、この状況を打開するため昭和16年12月8日に真珠湾攻撃・12月10日にマレー沖海戦を行い、これらを開戦として、大東亜戦争が始まった。

 開戦当初は破竹の勢いで優位だった戦況も開戦から約1年が経った昭和17年に入った頃には、戦局は日本にとって最悪で、次第に追い詰められている状況だった。

 戦艦『大和』を始めとし、世界最大最強の戦艦を保有した大日本帝国海軍であったが、かつてのその栄光は尽きかけていった。大艦巨砲主義の時代が終焉を迎え、航空機と航空母艦が戦争の主役の時代となっていた。

 しかし日本は、日本だけは大艦巨砲主義の傾向を変えなかった。数多の戦艦など艦艇を失おうと、日本は諦め切れなかった。

 そんな日本に、大艦巨砲主義の集大成として新たな戦艦が計画された。

 計画当初は空母を4隻建造する予定であったが、途中で計画変更となり、急遽戦艦へと変更された。空母が主役の時代だというのにわざわざ戦艦に変えるという方針に戸惑いや懸念を抱く者もいた。

 しかも搭載する主砲は金剛型の倍近い70cm砲だというのだ。

 こんな巨大戦艦を造る造船設備を日本は持ち合わせていない上度重なる損害で資金面、資源面で難を抱えていた日本では建造にこぎつけることすらできない。

 また建造できても維持ができないとして一度はこの計画を廃する案が出されたこともあった。

 しかしある国が資材調達から建造までの全面的に肩代わりすることを提案。

 これにより大艦巨砲主義の集大成の戦艦という実態で建造された。

 だがようやく建造の目処が立ったその計画も途中変更等で建造期間が延びに延びて引き延ばされた結果竣工は予定より1年半遅れ、最新の装備が搭載された状態でその戦艦は誕生した。

 超弩級戦艦『綿津見(わだつみ)

 彼女は呉にその身を置いていた。

 その巨体を見渡せば、誰がどう見ようと世界最強最大の戦艦である。

 大和型をも凌駕する圧倒的な迫力が感じられた。


 基準排水量:150,462t

 全長:520m・全幅:77m

 速力:30kt

と大和型を大幅に上回る。


 主砲の45口径70cm砲が、帝国海軍戦艦最大の主砲が、澄んだ青空から照りつける太陽の光に反射し、キラキラと光っていた。

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 膨大な資源や資金をかけ、他国の援助を受けて生まれた世界最大の戦艦『綿津見』

 彼女が背負ったものとは……

現在開示できる情報


戦艦『綿津見』

全長520m 全幅77m

基準排水量150,462t

主砲45口径70cm三連装砲

大日本帝国海軍が大艦巨砲主義の集大成として計画した戦艦。

計画は日本で、建造は桜ノ宮海軍工廠第3大型造船ドックで行われた。

資源、資金は桜ノ宮帝国が負担、『綿津見』に費やすことを条件として3年間運用できるだけの資材と燃料とともに日本へと回航してきた。

同型艦はおらず桜ノ宮帝国で造られた日本の艦艇としては2隻目となり、準々同型艦に瑞穂がいる。


桜ノ宮帝国

太平洋の中間地点より日本側に存在する複数の島から成る海洋国。

日本とは鎖国以前から貿易をしており、鎖国時も世界の様子を日本に伝えていた。

鉱物資源や石油などがたくさん採れ、世界でも有数の資源大国である。

対戦時は中立を保っているが、日本にこれまでの恩返しとして桜ノ宮帝国での日本の艦艇の建造を提案。

『綿津見』など数隻を造っている。


あとがき

ご都合主義、作者の知識不足による間違いなどが多々あると思いますが、どうか暖かい目で彼女達の戦いを見守ってあげて下さい。


追記

更新が2年ほど行われないと思います。

次話が気になる方もいらっしゃるかと思いますがどうかご了承ください。

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