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1-6ジンモン

「え?なに?ジンモン?」


 何処かの世界に丸い玉を投げてモンスターと呼ばれる魔物を捕まえる職業があると聞いた事がある。確かジンモンマスターだったか?ソースは絵本だったかな……絵本だと「君で確定!」とか言って魔物同士戦わせていた気がする。きっとビーストテーマーが題材だったんだろう。俺の勘が魔物を捕まえに行くクエストで正解だと訴える。この回答で話に乗っておこう。


「大変そうですね。何を捕まえるんですか?危険度高かったりします?まさか俺にやらせようとか?勘弁してくださいよ〜」

「ん?なんの事だ?まぁ良い。取り敢えず基本事項から確認させて貰おうか」


 クトゥールはバインダーに挟まった書類を見ながら面倒くさそうに質問してくる。さながら調書を取られているように答えていく。

 名前はカルア。王宮に近いが少し寂れたサリタ村で商人の家に生まれた事。日々の生活は主に行商・仕入を行っていること。趣味は美術品と装飾品集め。コレは古ければ古い方がより味わい深いというか「時」という目に見えない不確かなものを具現化する手段の一つとして劣化があると認識しており「時」を表現された古美術ほど魅力的な物は存在しないと考えられ――ノンブレスで語ったら「もういい」と怒られ遮られました。

 他にそろそろ店を継ぐか、よその土地で居を構えるかという選択が待っていること。剣の知識は皆無であること。などなど。もちろんジンモンとやらに参加させられるのは嫌なので剣技に関しては素人だという事を強調し熱弁した。まぁ古美術ほど語ってはいないがな。


「我々が把握している内容とかなり差があるな……改めて訊く。嘘偽りはないな?真実ならば剣を生業とする者が商人の素人に遅れをとった事になるが?騎士の面目丸つぶれだな」

「商いの誇りと魂にかけまして。試合は時の運とも申します。天の気まぐれでしょう」


 クトゥールがそっと微笑む。悪い感じはしない。良い男じゃないか。


「良い言葉だ。ではこれから本題に入る。ここの荷物だが先程の内容を鑑みると各地の行商場で仕入れたものと認識して良いのだな?入手手段はいかが?」

「はい。その通りです。入手方法は行く先々で露店や個人から買付を行っております。金銭がない場合は代わりに物でも対応しております。もちろん相手と金額・対価は打合せし双方納得の上で対応しております」

「相当の対価を払わずして入手した物はないと?」

「ないと断言できます。商いは信用が第一ですから。信用を損なう対応は身を滅ぼします」

「で、あるか。尋問の内容と真逆の主張か……あー面倒だ」


 ジンモンの内容と真逆?確かに魔物を捕まえるのに商人スキルはいらんだろうな。優勝者として白羽の矢が立ったというところか。


「申し訳ありませんが、ジンモンとやらにお力添えは出来そうにありませんね」

「は?何を言っている?ああ、そうか尋問の内容を伝えていなかったな。では改めて……」


「カルアといったな。お前には次の罪状による嫌疑がかかっている。身分詐称による王宮への不法侵入、違法な入手方法による売買及び取引詐欺、また流言を用いた王宮に対する侮辱罪だ」


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