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1-3勝ち負けの意味

 試合は今まで同様に呆気なく終わった。


 開始と共に優男が距離を詰めてくる。

 メチャクチャ速く、ビックリして俺は尻餅をつく。と同時に俺の頭上を優男の剣が真一文字に払われる。意外そうな顔をした優男と目があう。直ぐさま上段に構えて振り下ろそうとする。俺は思いっきり前方に飛ぶようにして剣を抜き払った。優男のくぐもった声が聞こえ、俺のいた所に剣を振り下ろすように優男は崩れ落ちた。痛みを必死に堪えているようにもみえる。


 会場が不気味な静寂に包まれる。俺はゆっくりと立ち上がり優男を眺める。優男は動くに動けない様子で、驚愕と怒りと恥辱を混ぜたような顔をして俺を睨む。今までの試合同様に優男の首に剣を当てる。コレで俺の勝ちだ。


 グラサンの試合終了アナウンスと共に会場からは歓声と悲鳴、賞賛と罵声の声が入り乱れる。8対2で罵り、いや9対1で怨嗟の声といった方が正しいか。黄色い声ではなく血の涙を流し五寸釘を持ち出しそうな雰囲気だ。優男ファンクラブの面々なんだろうな……


「暴動になりそうなので落ち着くまで控え室にてお待ちください。おってご連絡させて頂きます」


 グラサンも呆れてるのか投げやりな態度でそっと呟く。見世物としては消化不良なのだろう。俺が観客だったら確かにシラける。でもな!俺は武術は素人なんだ!パフォーマンスとか考える余裕があるわけ無いだろ!


 俺はそそくさと闘技場を後にする。優男を介抱しに行くと思われる奴らとすれ違ったが、そいつらも俺に対して癪にさわった視線を寄越す。なんだろうな。釈然としない。というかさっきから俺めがけて物が投げられている。泣いて良いよね?


 試合に勝って勝負に負けたってこういうことなんだね……


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