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 まあ、言質は取ったし。

 さっさと目の前にある書類を片付けるか。


 サラサラサラ。

 ………………サラサラサラ………………。

 ペンッ。ペンッ。ペンッ。


 片っ端から積みあがる書類にサインと承認印を押していく。

 ジークフリートがチェックしてるから殆どざっと流し読みして承認印を押す

だけだし、楽だ。


 サラサラサラ。

 ………………サラサラサラ………………。

 ペンッ。ペンッ。ペンッ。


 ……ん、これは再検討っと。


 サラサラサラ。

 ………………サラサラサラ………………。

 ペンッ。ペンッ。ペンッ。


 あ。

 これは却下でしょう。

 誰だ、どさくさに紛れて予算を倍とろうとしたのは。

 ……後で宰相リュシアスに回そう。


 サラサラサラ。

 ………………サラサラサラ………………。

 ペンッ。ペンッ。ペンッ。


 ……あぁぁ。

 「ようやく最後の一枚だぁああ」

 最後の一枚にも承認印を押し、確認済みBOXに入れる。

 んーー。

 同じ姿勢だったから体が固まってる。

 ぐりぐりぐり……。

 手首と腕と首を解す。

 若いから体力はあるけど、さすがに四時間(この世界で二刻)も同じことや

ると疲れる。

 「ジーク、終わったよ~」

 ジークフリートはちらっとこっちを見るとまた書類をチェックし始めた。

 私がやった分を再確認するため、時間と手間が2倍かかるけど、おかげでミ

スは大幅に減った。

 「後数件のみですので、先にお部屋へ戻られてください。……護衛は扉の前

 に居りますから、必ず一緒に」

 「わかった~」

 ふんふんふん~♪

 午後からは3日間の休日だもんねー。

 このために今週の仕事をペース上げてさっさと終わらせたのだ。

 扉を開けて近衛隊衛士に部屋まで付き添ってもらう。

 部屋のドアを開けてもらい、異常がないことを衛士が確認してから部屋の外

にでてもらう。

 一応、賊がいると危険だから。

 「異常ありません」

 「ありがと。部屋の前で待ってて?ジークが来たら入れてあげてね」

 「畏まりました、ハロルド殿下」

 ふぅ。

 衛士を外に出し、ソファーに座る。

 疲れたぁ。


ようやくお仕事終わりです。

そうしてようやく殿下の名前が出ましたね。

(一応番外編のほうでシリル陛下が喋ってますけど、本編ではこれが初です)


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