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 「……少し御痩せになられたか……?後ほど食事をお持ちしましょう」

 食べたくない。

 ……というか、もう、考えたくない。

 ……ぇえ、もちろん。

 考えることを放棄している間に、体を拭かれ終わりましたとも。

 うっうっう……。

 二度とされたくない。

 私の純情を返せ~。

 「あまり食べられぬからいつまでも体力が付かないのですよ?」

 細々と男が辺りを整え終わる頃。

 扉を叩く音と、御食事をお持ちしましたという声。

 男が受け取りに行くとはじめて男以外の(当たり前だけど)人物が見えた。

 一見少女のようにも見える小柄な女性。

 「……と。ジークフリート様、宰相閣下が後ほど……たいと……。」

 ぼそぼそと交わされる会話。

 ……やっぱり、なんていっているか分かる。

 というか、どういう状況なんだ、一体。

 「わかった。後ほどと……」

 男……ジークフリート(……というらしい)がそういうとトレイを受け取った。

 同時に僅かな外との繋がりが閉じられる。

 ……あ。

 もう少し……。

 外を見たかったのに。

 「さ、食事に致しましょう。我が君」

 ……いらない。

 食欲ないし。


 ……と拒否したのに。


 ジークフリートは懇切丁寧に、手ずからご飯を食べさせてくれました。

 ……拒否権と言うものはどこにいった?


 そしてお腹いっぱいです。

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