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  「騎士の掟を剣の下に定め、

   汝の僕をして常に善を行い、

   正義と法の元に、


     (中略)


   邪を懲らしめ、

   民草を庇い守ること、

   無垢たる者、か弱き者を守り、

   人を傷つける剣を振るわぬ事を誓う」


 な~が~い~。

 誰が考えたんだ、こんな長い宣誓文。


  「我は我が騎士たる者に名乗ることを許す」


  「「誓約は為された。この誓約の違えられぬ事を願う」」


 後は、えーと。

 剣を抜いて。

 騎士が、剣の刃に唇を当てたら。

 剣を鞘に戻して。

 剣を騎士に渡す。


 ……あああ。

 疲れました。


 「お疲れ様、レン」

 漸く宣誓と護衛武官の任命を終わらせ、緊張した表情の乳兄弟をみる。

 緊張しているのか、やや蒼褪めた表情に父親譲りの白銀の髪が映える。

 「レン?生きてる?」

 「……」

 「おーい」

 「……」

 「レン?」

 「……ハロルド殿下。どうか、レナードとお呼び下さい」

 「レンはレンでしょ。ねぇ?」


 ぷるぷるぷるぷる。


 あ、震え始めた。

 面白い。

 なまじ色白いからうさぎみたいなんだよね。

 始めて会った時は天使かと思ったけど。


 「ハ~ロ~ル~ド!お前、宣誓時さっき何回間違えたんだ!」


 え?


 「ひ~ふ~み~よ~…(指を折る)…ぅん、6回かな?」

 「どこの世界に大事な宣誓文を間違える主君がいるんだっ!!!」

 「ここにいるけど?」

 ……。

 倒れこんだ。

 大丈夫か?レナードってば。

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