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 口直しにもらった飴を舐めながら。

 書類と格闘中です。

 何で特許申請書類はこんなに長ったらしいんでしょうね?


 「まぁ。ハロルド様、お行儀が悪いですわ」

 リーナが嗜めてくる。

 ……いいんです。

 ジークフリート()が居ぬ間にダラケルん(命の洗濯する)です。

 熱いし。

 「だって、熱いんだもーん」


 ぱたぱたぱた。

 書類を扇いで風を送る。


 上着はとうの昔に脱ぎ捨てました。

 今の格好は、火の月(夏季)用のシャツの上から2番目まで開け、ズボンから引き

ずり出しています。

 汗が出るので適当な長さに切った布バンダナで頭を纏めています。

 長髪は夏季だと鬱陶しいです。

 ……皆が切らせてくれないのが悪いんだぃ。


 クーラー。

 ううん。

 扇風機でいい。

 誰か開発して欲しいよぉ。


 「冷たいお茶が飲みたーい」

 「駄目です。氷室の氷は貴重なんですから」

 「前に作ったのあるでしょ?小型の、製氷機」

 「皇帝陛下(シリル様)が持っていってしまわれましたわ。今の季節(ヒュドールの終わり)

 苦手だそうですよ」


 うぅ……

 わんこめ~。


 「ハロルド様もそろそろ乱れを御直し下さいませ。今からそのような格好を

 なさっては火の月プロクスでどうなさるのです」

 それは後から考える。

 今はとにかく暑いんだよぅ。


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