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 ……怒られました。


 なにが怖いって、笑いながら怒るあたりが。

 お腹が空いたといったらスープとパンを持ってきてくれたけれど。

 おまけに2人のいないところで真術を使うのも禁止させられました。

 こっそりやられるよりかは判った方が対処が出来るということらしい。

 前進したのか後退したのかよく分からない感じです。

 そのままベッドに直行させられたので、結局詳しくは聞けなかったなぁ。


 で。

 今なにをしているかというと。

 客間に向かっています。

 かるーくノックして確認する。

 「マリー、起きた?はいっていい?」

 「はい。ハロルド様」

 リーナが扉お開けてくれる。

 みんな揃ってるみたいだし。

 「おはよう、みんな」

 「おはようございますハル様」

 「おはようございます」

 「おはようございます」

 「……カート、これ。今度植えておいて?」

 忘れないうちにカートに種を渡す。

 「畏まりました」

 「……ハル……は種苗屋さんなの?」

 「ちがうよぉ?これは僕の趣味。ね、カート」

 「はぁ」

 「ところで。昨日は何で絡まれてたの?」

 マリーが逡巡する。

 「あ、カートとジークは結構強いし、秘密漏らすような人じゃないよ」

 「昨日はこれ(袋を示し)を大事そうに持っていたからだと思います」

 「袋?何がはいってるの?」

 「……」

 「マリー?」

 「あの……実は。この国の皇太子殿下か皇帝陛下に御逢いしてお見せするも

 のなんです。ハルが駄目というわけではないんですよ?この中身は皇族の方

 にのみ見せるようにといわれているので、見せるわけには……」


 間


 小さな笑いが起きる。

 笑っちゃ駄目だって、カート、リーナ。

 「え?え?どうされたのですか?」

 「それ、僕だよ」

 「え?」

 「だから、僕。ハロルド・K・ウィラウス・ヴァイセェスリヒトって言うん

 だ。よろしくね?」

 にっこり。

 マリーが辺りを見回す。

 「嘘ではありませんよ。この方は正真正銘、この国の現皇位継承権第一位保

 持者――……皇太子殿下です」

 「し、失礼致しました。あの……」

 「堅苦しいのは抜きにして。今見せてもらってもいい?」

 「はい」

 「ジーク」

 「は。お預かりいたします」

 ジークが荷物の中から幾重にも封がされた荷物を受け取る。

 なぁにかな?

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